2016/12/1

芸能人の逮捕と永田町の動向の間との相関関係  ]平和
 ◆ 永田町の桶屋 (東京新聞【本音のコラム】)
斎藤美奈子(文芸評論家)

 薬物所持などによる芸能人の逮捕と永田町の動向の間には、何か相関関係があるのだろうか。

 歌手で女優の酒井法子氏が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたのは二〇〇九年八月八日。
 七月二十一日に衆院解散。八月十八日の衆院選公示を前に政権交代への期待が高まる直前だった。

 一四年五月十七日、歌手のASKA氏が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。
 十五日に安倍首相が集団的自衛権の行使を一部容認したいと発表した二日後だった。


 今年はどうか。二月二日には元プロ野球選手の清原和博氏が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されている。
 一月二十八日に当時の甘利明経済再生担当相が建設業者からの金銭授受疑惑で辞任。野党が追及をさらに強めようとする矢先だった。

 六月二十四日には元俳優の高知東生氏が覚せい剤取締法と大麻取締法違反容疑で逮捕された。
 参院選が公示された二十二日の二日後である。

 風が吹くから桶屋がもうかるのか、桶屋をもうけさせるために風を吹かせるのか。
 報道が一気にそっちへ流れるため、ともあれ桶屋が得しそうな逮捕劇である。

 二十八日、ASKA氏の二度目の逮捕の裏で国会の会期が延長された。
 年金関連法案やTPP承認案を是が非でも成立させたい政府与党。警察も検察もメディアも、桶屋の一味じゃないでしょうね。

『東京新聞』(20165年11月30日【本音のコラム】)


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