2016/12/21

22日、沖縄から支持されない醜悪な式典  ]平和
 ◆ 悲劇の源 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(ルポライター)

 二機が連続事故っても地元の不安と反対を無視し強引に再飛行開始のオスプレイ。戦争用とはいえ、再稼働を焦る原発とともになんとも危険だ。
 最高裁は二十日、普天間のオスプレイ基地をスクラップ化、辺野古海岸に新設(ビルド)する埋め立て工事を認める判決をだす。沖縄県の訴えを退け、地方自治も環境権も無視、政府に従属する憲法軽視の判決である。

 二十二日、政府は名護市で米軍訓練場の一部返還式典を実施する。しかし、翁長雄志知事をはじめ県議会議長、周辺の市長も欠席
 オスプレイパッド(発着帯)の完成と引き換えの返還式だが、地元からは祝福されていない


 この日に帳尻を合わせる突貫工事だったから、完工とはいえない杜撰工事で、建築資材は現場に山積み、式のあとの追加工事は必定だ。

 「発着時に垂直にした排気筒から出る高熱の排気熱には耐えられない」(建築家・真喜志好一氏)
 日本政府はオスプレイ配備を隠し、通常のヘリコプターの環境アセスしか実施していないが、十九日、米軍は認めた。

 工事は世界的にも貴重な「湿潤亜熱帯照葉樹林」を大伐採「森の虐殺」といえる自然破壊の野蛮は映画『高江−森が泣いている2』(藤本幸久・影山あさ子監督)に生々しい。

 戦争のためならどんな無法でも許されるのか。沖縄から支持されない式典は醜態というべきだ。

『東京新聞』(2016年12月20日【本音のコラム】)


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