2017/10/30

集団的自衛権は違憲として来たのは、アメリカの戦争協力要求を断るためだった  ]平和
 たんぽぽ舎です。【TMM:No3207】2017年10月26日(木)地震と原発事故情報
  《書籍の紹介》
 ◆ 矢部宏治著 「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」
   なぜ、日本は米軍の意向を「拒否」できないのか?
   官邸とエリート官僚が国民に知られたくない、最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」とは?
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 この本を読んで、いままですっきり理解できていなかったことが矛盾なく理解できるようになりました。
 たとえば日本国憲法のこと、あのすばらしい序文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という諸国とは第二次世界大戦の連合国のことでした。日本国憲法は国連憲章に範を得て作られたものとは知っていましたが、このことは知りませんでした。
 以下、日本人が「知らなければならない」事実を抜粋して引用します。


 ◎『国連は元々連合国のことですから(英語では同じ、united nations)国連憲章に則って諸国が自国の防衛を国連軍に任せる、という取り決めです。
 さらに連合国がポツダム宣言に基づいて、敵国日本を永遠に武装解除するという意味もあったわけです。
 武力を持たない国は国連軍が守るという取り決めでした。
 しかしその国連軍ができなかったために、国連軍ができるまでの暫定的取り決めができて、世界的には集団的自衛権になります。』

 ◎『しかし日本の場合は朝鮮戦争が勃発したためにアメリカが日本の協力を得るために必要に応じた武力を持たせるという展開になりました。アメリカが持ち込んだ平和憲法をアメリカが実質的に否定しなければならないというジレンマが無理な憲法解釈に帰着したわけです。
 これまでの政府はアメリカの持ち込んだ平和憲法を盾にしてアメリカの戦争協力要求を一定程度拒否して来ました。
 集団的自衛権は違憲として来たのは、アメリカの戦争協力要求を断るためです。なぜなら、NATOのような集団的自衛権は日本にはアメリカが決して認めないとわかっていたからです。
 アメリカが求め続けて来たのは、米軍の指揮の元で戦争に参加する軍隊です。集団的自衛権に基づいた戦争参加ではありません。このことは極めて重要です。』

 ◎『そもそも日米安保条約も相互的条約ではなく、米軍の戦争行為(基地その他準備行為含む)に日本が必ず協力するという条約です。
 このような、植民地国に対するような戦争協力条約は世界中例がありません。
 朝鮮戦争で日本を協力させる必要からひねり出されたトリックです。このトリックを考案したのは当時の国務長官、ジョン・フォスター・ダレスです。
 このトリックとは、国連軍ができるまで、米軍が「疑似国連軍」として、日本に自由に基地をおく「基地権」と自衛隊(軍隊)の「指揮権」を持つという国連憲章の解釈です。アメリカが作った日本国憲法をアメリカが否定しなければならないというジレンマに悩んでいたマッカーサー元帥も納得したのです。』

 ◎『いわゆるサンフランシスコ・システムは戦後レジームではなくて、朝鮮戦争レジームです。
 その方程式は「米軍自身が書いた旧安保条約」=「戦後の正式な条約や協定」+「密約」です。
 この密約体制を維持するシステムが日米合同委員会で、月2回高級官僚と在日米軍司令部が協議し米軍の方針を確認する会議で、国会と憲法を超越した機関です。』

 ◎『安保関連法の「集団的自衛権」は国連憲章の集団的自衛権とは違います。安倍政権の幻想です。
 自衛隊の指揮権は米軍が持っています。「集団的自衛権」によって海外に出てゆく自衛隊は米軍の世界戦略によって戦闘することになります。
 自衛戦争ではありません。平和国家日本が米軍の指揮のもと世界中で戦争する国になることを意味します。これを防ぐためには「朝鮮戦争レジーム」から脱却しなければなりません。』

 ※ 矢部宏治著「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」
   講談社現代新書 264頁 本体840円+税
 目次紹介
第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
追 記 なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか



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