2017/12/6

宮沢賢治「雨にも負けず」の精神で南へ北へ  ]平和
 ◆ 泣き女 (東京新聞【本音のコラム】)
   鎌田 慧(ルポライター)


 一日、群馬県大泉町主催、人権集会。被差別部落問題と冤罪・狭山事件について。大泉町はブラジル人など四十八力国の外国人労働者が居住する国際的都市である。人権擁護条約を町独自に制定している。
 二日、佐賀県唐津市さようなら玄海原発、再稼働反対集会。九州電力は川内原発の二基に続き玄海原発まで運転しようとしている。会社の無謀主義を批判した。
 三日、高知市。まもろう平和、なくそう原発集会。晴れ渡って暑い。舞台の後ろを路面電車がゴトゴト通っていく。歌や踊りのある明るい集会だった。国鉄分割・民営化に反対、解雇された北海道出身の中野勇人さんがこの地に根を下ろしていて再会。うれしかった。


 四日、那覇市。山城博治さんなど不当求刑糾弾集会。沖縄県東村高江のオスプレイパッド建設反対運動で逮捕、五カ月勾留、起訴された山城さんたちの裁判支援集会。来年三月、判決があるとされ、緊張感強し。
 五日、辺野古の新基地建設阻止、座り込みに参加。県知事、市長、ほとんどの県民が反対しても工事を強行する首相はどこの首相なのか。若いころ、顔なじみの石油労働者から「鎌田さんは泣き女ですね」と冗談っぽくいわれたことがある。
 「サムサノナツハオロオロアルキ」と書きつけた宮沢賢治「雨にも負けず」の精神はきらいではない。

『東京新聞』(2017年12月5日【本音のコラム】)


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