2018/8/1

安倍内閣の連続死刑「断行」は世界の恥だ  ]平和
 ◆ 2018年恐怖の7月 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 「死者たちに如何にして詫(わ)ぶ赤とんぼ」
 一年三カ月前、獄死した死刑囚・大道寺将司の俳句である。
 一九七四年八月三菱重工爆破事件を起こして、八人の死者と三百七十六人の負傷者をだした大道寺は、被害者を想いながら句作を続け六十九歳になる手前で病死した。

 「残骸の獄屋(ひとや)の梁(はり)に寒鴉(かんがらす)」。
 この荒廃の風景は処刑後の世界だろうか。わたしは大道寺の病死を知って、処刑でなくてよかったと思った。病が重かったのは、彼の支援者たちの交流誌「キタコブシ」を読んでいたので知っていた。

 あらためて書庫から句集『友へ』『棺一基』を取り出したのは、オウム死刑囚十三人の大量処刑、この恐怖の七月の異常さに突き動かされたからだ。


 大道寺将司のように、オウム死刑囚たちも、テロによる社会改革はまちがいだった、と身を裂くような思いに捉えられていたであろう。
 被害者たちはなんの理由もなく殺された。この十三人ひとりひとりの苦悩の自省は大道寺のようには社会にひろがっていない。
 まるで勝ち誇ったかのような安倍内閣の連続死刑「断行」は、揺るぎのない強権政治の誇示なのか。
 駐日EU代表部と加盟国の駐日大使は「極刑の使用反対」声明をだした。
 死刑制度存置は世界の恥だ
 ハラキリ、特攻、あだ討ち。日本人の意識を縛る古い価値観だ。(ルポライター)

『東京新聞』(2018年7月31日【本音のコラム】)

 ※駐日欧州連合代表部
 「日本で死刑が執行されたことを受けた、現地共同声明」(Tokyo, 26/07/2018)
https://eeas.europa.eu/delegations/japan_ja/48869/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E6%AD%BB%E5%88%91%E3%81%8C%E5%9F%B7%E8%A1%8C%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E5%8F%97%E3%81%91%E3%81%9F%E3%80%81%E7%8F%BE%E5%9C%B0%E5%85%B1%E5%90%8C%E5%A3%B0%E6%98%8E



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