2018/8/22

身を挺して工事現場に立ち塞がったかのように。翁長知事の急逝で辺野古湾への土砂投入延期。  ]平和
 ◆ 叛逆(はんぎゃく)知事の遺言 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 防衛省が十七日に予定していた、沖縄・辺野古湾への土砂投入は、ついに延期された。なぜか。知事選にマイナスだからだ。
 知事選は十一月に行われる予定だった。
 その日までに土砂投入が進めば、あきらめも広がって「米軍新基地建設反対」運動も弱まるだろうと、安倍政権は踏んでいた。埋め立て予定地の護岸工事も一応終わって、これから大量の土砂が投入されようしていた。

 投入は土砂に付着した外来種が、沖縄独自の生態系に侵入し、豊かなサンゴは死滅し、ジュゴンの餌場はなくなる
 その直前、運動の最前線にいた翁長(おなが)雄志(たけし)知事が急逝した。身を挺(てい)して工事現場に立ち塞(ふさ)がったかのように


 埋め立て工事が自民・公明側の選挙にとって不利になるのは、その工事が沖縄の民意に反していることの証明である。
 だから、政府は選挙日よりすこしでもはやく、土砂投入を強行して、県民の怒りを緩和させようと計算した。
 が、翁長知事の死が、その思惑をもろくも潰(つい)えさせた。

 「うちなんーちゅ、うしえーてー、ないびらんどー」(沖縄人をないがしろにしてはならない)
 翁長知事は集会での演説をいつもウチナーぐち(沖縄語)で語りかけた。沖縄のプライドを、
 私は二十一日発売の「サンデー毎日」(九月二日号)に「安倍政権と闘い抜いた沖縄人叛逆(はんぎゃく)知事の遺言」として書いた。

『東京新聞』(2018年8月21日【本音のコラム】)


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