2018/9/2

関生型運動(協同組合化)の闘いが全国化することを一番に恐れているがこその弾圧  ]U格差社会
 ◆ 原点忘れた大阪広域生コン協組
   レイシストまで利用、広がる反撃
(『労働情報』)
武 洋一(全日建連帯関西生コン支部支部長)

 いま、あるまじき暴走が問題視されているのは、大阪府下と兵庫県下の大多数の生コン企業が加盟する大阪広域生コンクリート協同組合(広域協組)です。
 その広域協組執行部の4人組(木村貴洋、地神秀治、矢倉完治、大山正芳)は、昨年12月12日より運賃引き上げを求めた5日間のストライキを皮切りに、連帯ユニオン関生支部を「威力業務妨害、組織犯罪」と称し、差別・排外主義で名を馳せた瀬戸弘幸を傭兵の如く取り込み、関生支部潰し・中小生コン企業潰しに奔走している。
 その極めつけは、本年1月16日、広域協組執行部4人組を先頭に差別排外者集団による関生支部事務所への襲撃事件で事務員が負傷することとなってしまった(威力業務妨害、傷害で告発済)。


 広域協組の木村理事長は、この襲撃事件について広域協組のウェブサイトで「関生支部に対し抗議を実施した」と自慢げに述べています。そして、広域協組は「瀬戸の活動を全面的に応援する」とし、人種差別の活動を全面支援することを公言し、瀬戸弘幸の講演会や街頭演説会に協組員企業を動員するなどの蛮行を繰り返しています。

 ◆ 広域生コン協組との対立

 こうした対立の背景には、16年5月に関西支部が提起した、広域協組の運営をめぐるごく当たり前の6項目提言を実行しなかったことがあります。その6項目とは、
 @大阪広域協組は、1994年に労働組合と業界との協力のもと、大阪府下5つの協同組合が一本化して設立された。しかし、この原点を忘れ「労働組合と距離を置く」とか「権力を使った労働組合弾圧をする」ことによって業界が混乱した事実を謙虚に受け止め、過去の間違いを反省し、改めること。

 A「おんどれ」とか「いてもうたうか」など、協同組合の品位を汚す行為があった事実を認め、今後かかることがないようにすること。

 B理事職は公人職であり、この公人は協同組合の組織綱領、理念、総会決定の具体化を委任されているのです。役職を利用して個社又は私的利益の誘導などは一切慎むこと。

 C労働組合と協同組合は、共通した課題について相協力することが業界安定の道であると互いに再認識し、協同組合加入全社が大阪兵庫生コン経営者会に全社加入するようにりードすること。

 D労使の協力関係が協同組合の基本方針であることを内外に公明らかにすること。

 E売り価格安定には、生コン輸送・バラセメント輪送・ダンプ・骨材などの適正運賃等への反映と環境保全・教育・広報活動などの諸政策費用を考慮すること。
 特に、6項目の生コン輸送・バラセメント輸送の運賃引き上げについて、集中協議をしてきた。
 そして、口頭では「運賃を引き上げるべき」というものの実効性が確保できないことから、労組連合としても「文書回答」を12月12日までに求めたが拒否されてきた。このことが昨年末のストライキを敢行することの背景にある。

 つまり、生コン価格は大きく改善されている中で、ある生コン製造工場は、高級外車を複数台買い込める程に利益が確保できているものの、生コン輸送・バラセメント輸送の運賃だけは低く抑えられている状態が固定化しており、運転手の労働条件改善すらままならない状態にある。
 また、協組執行部の我田引水が甚だしいことを厳しく追及する関生支部を排除するために、広域協組内に「組織対策本部」なるモノを設置し、協同組合法違反(経済活動団体)となる「関生支部対策資金」を予算化する始末です。

 ◆ 司法の場で断罪、反転へ

 しかし、彼らの悪態は司法の場でも糾弾されています。
 広域協組の会員社であるTYK高槻生コン社が広域協組の協同組合法違反や協組運営の不公平について、その改善を経済産業省へ陳情したことを理由に生コン出荷を制限する。その後、従業員全員が連帯労働組合であるからとして、広域協組から除名を強行した。
 この蛮行が大阪地裁で争われ、本年6月21日に高槻生コン社の全面勝利命令が下されています。
 また、関生支部との関係が強いとの理由でコーイキリース社(輸送会社)との運送契約を一方的に打ち切ってきたナニワ生コン社との争いでも、コーイキリース社の全面勝利命令が下されています。

 また、青木理、佐高信、斎藤貴男、香山リカ、鎌田慧、藤本泰成、竹信三恵子、魚住昭、安田浩一はじめ、ジャーナリスト、弁護士、大学教授、作家などの著名人(5月1日現在32名)が、「レイシスト集団を利用する大阪広域生コン協組に抗議する共同声明」を発表。その声明は、
協同組合とは本来、単なる企業の集合体ではなく、中小零細企業やそこに働く人々の相互扶助を理念とし、諸権利を守り、さらには企業活動で得た利益を社会に還元させることを目的とし、大企業の専制支配に対抗するするために社会が必要とした組織です。レイシスト集団との「共闘」は、理念も目的も無視した暴挙であると言わざるを得ません。私たちは、差別を煽るいかなる動きにも反対します。レイシスト集団の跳梁跋扈に肩入れする広域協組に、強く抗議します
 と締めくくっています。

 ◆ 僕となった3労組

 また、昨年のストライキまでは、運賃引き上げや6項目提言にも賛同していた3労組連合・生コン産業労働組合、建交労関西支部、UAゼンセン)は、関生支部、全港湾大阪支部、近畿圧送労組がストライキを貫徹している最中に連合会を一方的に脱会し、敵前逃亡しています。
 今や敵前逃亡どころか、広域協組の僕となりさがり、レイシスト集団とグルになって関生支部潰し、中小企業潰しに奔走し、一方的に「関生支部系」と断定した団体(大阪兵庫生コン経営者会、近バラ協組、生コン輸送協組)からの脱退、関連企業の排除を強要し、応じない社には、仕事の干し上げ、日々雇用労働者には脱退を強要する始末です。
 関生支部は、過去にも多くの弾圧を受けてきた。今回も既に11次の弾圧がある。
 それは、資本・権力にとって、中小企業と労働組合が共同・連携し、大企業の収奪を抑制する関生型運動(協同組合化)の闘いが全国化することを一番に恐れているがこその弾圧であり、敵が追い込まれているからの攻撃として捉え、意気楊々と闘い抜く決意です。

『労働情報』(2018年9月)


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