2018/10/18

千葉県の県民による教科書採択の透明化に向けた取り組み  ]Vこども危機
 ◆ 教科書展示会は一緒に読みに行くのがいい (教科書ネット)
平形千惠子(ひらかたちえこ・子どもと教科書船橋ネット)

 ◆  千葉県の公開は、千葉・船橋・市原の3市だけ
 2018年8月3日(金)、船橋市の中学校「特別の教科・道徳」の教科書は、東京書籍が採択された。(東京書籍3、光村2、傍聴者78名)。
 千葉市は、8月2日(木)日本文教出版(日文4、光村1、)。
 市原市は、8月9日(木)光村図書(光村4、学図1)を採択しました。
 全国各地から公開された中学道徳教科書の採択結果が伝わってくる中、千葉県で公開したのは千葉市・船橋市・市原市の3市(単独採択区)だけ、その他は県立中学も含めて非公開。そのうえ採択結果を8月31日まで発表しないという状態です。
 船橋・市原の採択日程は、去年・今年ともに僅か1週間前まで公表しない状態で、以前より後退しています。


 ◆ 子どもと教科書船橋ネットの歩み

 船橋市教育委員会の教科書採択の公開は、今年で6回目になります。初めての公開は、2011年8月5日でした。
 傍聴定員は20名、詰めかけた59人の傍聴希望者は、歳末大売り出しのよう「ガラガラポン」の抽選に当たると、入場できたのです。
 あたりはずれの傍聴で義務教育の教科書を採択するのですから本当に驚きました。
 もちろん別室の音声準備もなく、ひたすら終わるのを待って結果を聞くしかなかったのです。

 一方傍聴すると、採択されませんでしたが1人の教育委員から「育鵬社」を推す声が出ていました。
 振り返ってみると毎年教科書を読みに行き資料を集め、教科書展示会への参加をよびかけ、情報公開の資料を検討し、「質問・要望など」を市教委へ届け、懇談を行ない、採択の公開を求めてきました。
 各地で行なっていたことを私達も丹念に繰り返してきました。その中で少しずつ変化してきたのです。
 傍聴の定員は、その後30人、50人、60人と増え、今では、会場にはその数以上の椅子が準備されています(今年は60人定員で100席)。
 教科書展示会場は、千葉県教委設置の2ヵ所あったのですが、交通が不便なので、市教委に独自に展示会場を設けることを要望して、市役所で教科書展示会がはじまり、船橋市内は、3ヵ所になりました。
 会場の条件は良く使いやすいのですが、期間が短く、終了時刻が早いので、改善を要望しています。
 採択を終えた教科書見本をいつでも見られるように、図書館での常設展示を要望して2017年9月に実現しました。船橋市西図書館(西船橋駅5分)で見られます。

 ◆ 地域の教育集会と市民の歴史の学習会

 「教科化された道徳で、学校は今・・子どもたちは?教師は?」今年の集会のテーマです。
 地域の団体によびかけ、毎年教育集会を開いてきました。専門家の基調講演と学校現場の様子や保護者・市民の発言を合わせて聞けるような構成にしました。
 教育・教科書について考えると、近現代史の学習が必要、ぜひ歴史の学習会をやって欲しいという要望が出て、歴史学習会を行なうようになりました。船橋ネットの代表宮原武夫さんを講師に、教科書ネットが事務局を担当しています。
 2010年10月にはじまり、月1回、テキストをとり換えながら、市民の歴史学習会は今も続いています。

 ◆ 教科書展示会は一緒に読みに行くのがいい

 教科書は、「展示会で読んだだけでは問題点がわかりにくい、一緒に行って説明してほしい」と希望があって、「待っていないで出前をしよう」と一緒に行くようになりました。
 だんだん広がって、今年は一人から20数人のグループまで、船橋・習志野・市川・八千代・鎌ケ谷などで広がりました。
 問題点を説明してから会場へ、会場にいって説明するなど色々ですが、教科書を拡げて具体的に比べることが出来るので、意見も出やすく参加される方にも好評です。

 ◆ 今後の課題

 (1)船橋市教委への当面の要望は、
  @臨時会の日程の公開を早めること。
  A選定委員会を公開すること
  B市独自の教科書展示会について、期間・終了時間の延長。アンケート用紙の改善。会場にコピー機を置くこと。
   今後も改善を求めていきます。

 (2)教科書展示会への参加の呼びかけ・教育集会・学習会などを続け、千葉県内の教科書採択の公開をひろげていくこと等にも取り組んで行きます。

『子どもと教科書全国ネット21ニュース 121号』(2018.8)


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