2019/4/17

儲けファーストで、斜陽化した日本ブランド  ]U格差社会
 ◆ 偽装の官民一体 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 「メード・イン・ジャパン」。ドイツ製と並ぶほどに安定的な品質を誇ってきた、日本ブランドもついに斜陽なのか。
 三菱自動車、日産自動車、スバルなどの燃費や検査の不正の発覚につづいて、スズキの二百万台もリコールと決まった。
 ブレーキやハンドル検査は、安全性つまりは人命に関わるもっとも重要な工程だが、ここが人員削減、手抜きされているのは儲(もう)けファースト、事故が発生しても構わない思想のあらわれだ。

 人間の命を守る住宅でも、レオパレス21に続いて、最大手の大和ハウスが販売した、賃貸アパート、一戸建て二千棟で建築基準法違反の恐れが発覚。これも人命尊重より儲け主義のあらわれである。


 企業内に人間尊重の思想と教養、そしてそれを守るチェック機能、たとえば労働組合がない。
 国際競争に勝ち抜くための社内の非民主主義的風潮が社員を萎縮させ、国際競争から脱落させる。

 「日の丸液晶」と言われた、官民挙げてのジャパンディスプレイ(JDI)の経営が悪化、中国と台湾資本の傘下入りが、日本製斜陽の象徴か。
 庶民感覚とほど遠い「アベノミクス成功」とは、統計の不正、改ざんによって、検査工程で書き換えられたもので、リコールに相応する。

 官民一体となった偽装主義は「森羅万象すべてを担当する」と豪語する総理大臣にも責任があると思う。(ルポライター)

『東京新聞』(2019年4月16日【本音のコラム】)



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