2019/5/17

教職はなぜ魅力的な職場ではないのか  ]Vこども危機
 ◆ 小学校採用倍率最低 (毎日新聞)
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 全国の公立小学校の教員の採用倍率が過去最低を更新し、3.2倍にまで落ち込んだ。「教員は多忙」。そんな学校の実態が問題視される中、教員養成系大学・学部に進学したのに教員の道を選ぶことをためらう学生も少なくない。【伊澤拓也】

 ◆ 教員免許取ったけど
 「心のゆとりがない教員がきちんと指導できるのだろうか」−。京都教育大大学院2年の遠藤寛佑さん(24)は小学校教諭を志して大学に進学したが、小学校や中学校の教員になったOBらの話を聞き、最近、疑問を感じるようになった。
 OBの多くは残業代が出ないのに夜遅くまで働き、土日の部活動も熱心に指導していた。遠藤さんは、仕事と同じように趣味の時間も大切にしたいと考えている。教員免許を取得したものの教員になるかどうか踏み切れず、大学院に進み、専攻を幼児教育に変更した。


 昨年12月に同級生と教員の働き方について考える学生団体「テイーチャー・エイド」を発足させ、教員志望の学生らと魅力的な職場にするにはどうすればいいか協議している。
 関東地方の国立大学4年の男子学生(21)も小学校教諭を志していたが、現在は保留している。教育実習で教員が窮屈に見えたのが理由だ。

 ◆ 仕事窮屈 実習で実感

 多様性を認められる子どもを育てたいと思うが、「教員は業務にがんじがらめで教える側の多様性が認められているのか」という疑問がぬぐえない。
 それでも公教育に携わりたいという思いは消えず、保育園や家庭教師のアルバイトを続け、就職先を模索し続けている。
 「多少忙しくても魅力ある職場であるのは間違いない。昔と比べて子供も多様化しているのだから、もっと働きやすい環境にしてほしい」と訴える。

 文部科学省が2016年度に実施した調査によると、小学校の1週間の平均勤務時間は57時間25分で10年前から4時間9分増え、3割が過労死ラインを超えた
 学習指導要領の改定で20年度から英語が正式教科となり、3〜6年生は授業が1コマ(45分)増えるプログラミングが必修化され、教える内容も専門的になる。
 さらに、いじめや不登校も増え続け発達障害を抱える児童日本語教育が必要な児童が増加し、きめ細かな指導が要求されるようになっている。

 文科省は多忙化解消のため対策を進めていることを学生に周知するため、3月、教員免許取得のカリキュラムを組む大学に対し、中央教育審議会が1月に答申した働き方改革の内容を授業で指導するよう求める通知を出した。
 通知は、勤務時間管理の重要性や、学校や教員が担うべき業務について適切に教えることを明記した。

『毎日新聞』(2019年5月10日)


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