2019/5/23

憲法違反の暴論だとしても丸山穂高議員の身分を剥奪していいかどうか  ]平和
 ◆ 好戦と反軍 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 丸山議員というと自民党にも同姓の国会議員がいて抗議が殺到、困惑しているそうなのでホダカ議員としておくが、ついにこんなすっとんきょうな戦争鼓吹の若ものがあらわれたのか、と不安を感じさせられた。
 ビザなし交流で北方四島の国後島に行き、こともあろうに戦争の苦難を一身に背負った元島民にむかって「戦争しないとどうしようもなくないですか」とけしかけた。

 国会議員三期目。公認した維新の会と支持者の見識まで問われる言動だ。
 選挙が近いこともあってか、維新の会はさっそく除名処分で切り捨て、議員辞職も求めたが拒否された。それで他の野党を巻き込み「辞職勧告決議案」を提出した。


 しかし、刑事事件ならいざしらず、憲法違反の暴論だとしても(現内閣が率先実行している)、言論によって身分を剥奪していいかどうか。
 斎藤隆夫を思い起こそう。彼は治安維持法に反対し、「聖戦の美名」を告発し、日中戦争に対する反軍演説によって、一九四〇年三月、衆議院において議員除名処分

 政治家としての見識と信念、時代に対する責任感。ホダカ議員とはまったく対極。人間的にも月とスッポンのちがいである。
 キミの暴論は絶対に許せない。しかしキミが発言する場は保障しよう。
 でなければ、斎藤隆夫の演説を弾圧したファッショとおなじ轍(てつ)を踏むことになる。

『東京新聞』(2019年5月21日【本音のコラム】)


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