2019/6/17

南西諸島自衛隊駐屯地開設のねらいとは?  ]平和
  =立川テント村通信=
 ★ 朝雲レポート(4/4〜5/23号)


 ★ 4月4日号の一面トツプは「奄美警備隊が発足」。発足は3月26日だったが、宮古島の警備隊発足と並び大々的に4月の朝雲で紹介されている。ブルーインパルスの飛行や瀬戸内分屯地開所にあわせての町内パレードなども記載されている。もちろん抗議行動のことなどは一言もない

 ★ 二面の「時の焦点」でも政治評論家の夏川明雄が「離島防衛」と題してこれらの駐屯地開所のねらいを語る。中国側の軍事戦略「接近阻止、領域拒否」では、伊豆諸島からグアムの「第二列島線」内で米軍の作戦行動を阻み、南西諸島とフィリピンを結ぶ「第一列島線」に米軍を侵入させないという作戦だそうだ。米軍のオフショアコントロール戦略を大陸側から見ているような戦略だ。「抑止力」を叫んでもこのコラムではなぜ国同士の対立が起きるか、それを避ける方法については何も述べていない。


 ★ 4月11日号トップは「宮古警備隊が発足」。三面では大きく奄美警備隊の各駐屯地を紹介。いずれも反対運動の記事はない。中国軍機が3月30日〜4月2日にかけて相次いで宮古海峡を通過した記事も下に載る。沖縄本島以外にこれまで南西諸島には陸自駐屯地はなかつた。レーダーや即応力を試すためにどうしても周辺国の軍隊のこういうお試し行動が増える。基地さえなければ平和なままなのに

 ★ 同号二面に那覇の15旅団沖縄の海運業者・協会が「災害時など相互協力で覚え書き」の記事も載る。災害対応だけではすむまい。物資の輸送は災害救助でも有事(戦時)でもほぼ動きは同じだ。戦時の輸送に民間を協力させる布石ではないか。

 ★ 同じような記事だが同号九面に「災害時にバイクで情報収集」「東方・二輪業界と協力協定」もある。バイクネットワーク関東という民間団体に災害時にオートバイで情報収集活動を行ってもらい自衛隊にもたらしてもらうのだという。民間活力の戦時利用につながらないか。

 ★ 4月18号では中国の国際観艦式開催へ向けて護衛艦「すずつき」派遣がトップだが、隣はスクランブルが昨年度は九九九回で過去二番めになったという記事。中国軍機相手が64%、露軍機が34%だそうだ。後の2%は朝雲記事にはないが台湾などらしい。一回のスクランブルで百万円くらいかかるそうだ。税金の無駄使いではないか。

 ★ 同号の下の方にF35A墜落事故の配事も載る。マスコミ報道と大差ない記事だが、夜間の模擬空戦という民間機ではあり得ない危険な訓練だったはず。

 ★ 同号三面に陸自15旅団が民間船舶・旅客機に迷彩服のまま乗り込み隊員二千人、車両五五〇両を沖縄から九州日出生台に送って演習をやった配事が載る。やはり民間業者を戦時に利用する想定がどんどん進んでいる。民間機に戦闘服のまま武器弾薬と共に移動した訓練は過去に例がないという。(訓練は2月中実施)

 ★ 4月25日号では「いずも」「むらさめ」のインド太平洋での2ヶ月間長期訓練の記事。陸自水陸機動団30名も乗せていく。各国海軍との共同訓練も行う。ますます海外で戦争ができる組織として鍛えるのか。
 同じ号で小平駐屯地に迷彩を施した自販機設置のニュース。ユーモアのつもりらしいが気色悪い。

 ★ 5月9日号一面は新天皇即位を祝って海自護衛艦が満艦飾を飾った記事。天皇の軍隊なんですね、やはり。

 ★ 同号のコラム春夏秋冬では早野凡司が「中国海軍観艦式」について「軍事力の誇示は諸刃の剣」「軍事力という刃を外に向ければ自らにも同様に刃が向く」と安全保障のジレンマを語る。なかなか正しい主張なのではないか。

 ★ 5月16日号では日本・ペトナムで初の「防衛産業協力」覚え書き記事。米国以外の軍需産業などとの協力強化も要注意の動きだ。

 ★ 5月23日号では二面で評論家の伊藤努が米国人政治研究者の講演を引用してトランプ外交の危険柱について指摘。「米国第一主義ならぬトランプファースト」と述べその独断的通商・外交・安保政策に世界が振り回されていると解説。ほぼ当たっている。

『立川テント村通信』(2019年6月1日)


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