2019/8/13

第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会資料から(23)市民・諸団体B  X日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 天皇代替わりの只中で〜学校現場における同調圧力に屈しない
中川信明(靖国・天皇制問題情報センター、
アキヒト退位・ナルヒト即位問題を考える練馬の会)

 1.4月に発出された2つの文科省通知

 @4月2日「御即位当日に祝意奉表について」(通知)
 ・4月2日の閣議決定を受けて、文科省より都道府県教育委員会や国立大学などに通知が出され、さらに所管の学校(小中高校等)に周知するよう指示している。具体的には、「日の丸」掲揚を指示している。
 ・内閣府からは、総務省(⇒地方自治体)、経産省(⇒商工会議所)、国交省(⇒不動産鑑定士協会)などに通知が出され、それぞれ上意下達されている。
 ・30年前の前回の「代替わり」の対応を踏襲しており、その後も、特別な(特に皇族関係の)慶弔?のたびに、「日の丸」掲揚通知が繰り返されてきた。


 A4月22日「天皇陛下の御退位および皇太子殿下の御即位に際しての学校における児童生徒の指導について」(通知)
 ・「天皇退位および即位について、また、国民こぞって祝意を表する意義について、児童生徒に理解させることが適当に思われる」という趣旨で、文科省より都道府県教育委員会に通知だされ、小中高校等に周知するよう指示する。
 ・自民党から強い要望があり、文科省でも早くから通知が出すことが検討されていたようだが、実際は4月22日の退位・即位の直前にだされた。
 ・30年前の前回の「代替わり」の際は、昭和天皇の「崩御」=前天皇の即位時に、「児童制度の指導」についての通知が出され、その結果、校長が講話を行う学校があった。

 2.実際の学校現場の対応は?

 ・@については、多くの学校で、「日の丸」掲揚がなされた。
 ・一方で、練馬区のように、5月1日開庁施設で「日の丸」掲揚する、としたため、小中学校は閉庁施設なので「日の丸」は掲揚しない、という対応をするところもあった。

 ・Aについては、4月22日というぎりぎりの通知であったため、対応できなかった教育委員会、学校が多かった。
 ・一方で、大阪市立泉尾北小学校のように、即位祝賀記念集会を行うところもあった。
 ・また、直接、通知への対応ということではないが、八王子市内の3小学校では、4月23日に武蔵陵に「退位奉告」に来た天皇夫妻の奉迎に子どもたちを動員している。

 3.「日の丸」「君が代」「元号」によって学校現場に侵食する天皇制

 ・そもそも、「日の丸」は、天皇に対して振られる旗、「君が代」は、天皇に対して歌われる歌、「元号」は、天皇による時間の支配を象徴する。
 ・入学式・卒業式など学校儀式において、正面に貼られた「日の丸」に礼をすることから始まるが、戦前戦中は、そこに「ご真影」があった。そして、「○○何年度卒業証書授与式」等「元号」によって時間が規定され、「卒業証書」なども「元号」記載で子どもたちに授与される
 ⇒儀式空間を通した子どもたちへの天皇制の刷り込み。
 ・「日の丸」「君が代」の学校現場への徹底は、前回の「天皇代替わり」で強められた。そして、国旗・国歌法、10.23通達など、さらなる「日の丸」「君が代」強制の徹底を経て、今回の「天皇代替わり」ではよりスムーズに侵食してきた。

 4.同調圧力に屈せず、抵抗しつづけるために

 ・前回の代替わりは、昭和天皇崩御・前天皇即位⇒服喪⇒奉祝⇒即位礼・大嘗祭と2年にわたったのに対し、今回の代替わりは4月30日前天皇退位・5月1日現天皇即位⇒奉祝⇒即位礼・大嘗祭と半年に凝縮され、反対しにくい。

 ・それに加えて、2016年の前天皇メッセージ以降の、安倍VS前天皇アキヒト、首相官邸VS宮内庁の主導権争い(権力闘争)によって、私たちの中にも、「アキヒト天皇善玉論」が幅をきかせて、批判を鈍らせている。

 ・それでも、
   おわりにしよう天皇制!「代替わり」に反対するネットワーク、
   代替わりを機に天皇制を考えるあいちネットワーク、
   天皇代替わりに異議あり!関西連絡会、
   天皇代替わりを問う九州山口連絡会
 などが、断続的に反対集会に取り組んでいる。
 さらに小さな単位では、例えば、アキヒト退位・ナルヒト即位問題を考える練馬の会では、一昨年12月より8回の集会・学習会を積み重ねている。
 また、即位礼・大嘗祭違憲訴訟が東京地裁で続けられている。

 ・今回の集会で、泉尾北小の記念集会に抗議する特別決議が上げられるようだし、八王子の子どもたちの奉迎動員については、市民有志がビラまきや学校への交渉を積み重ねている。

 ・今後、秋の即位礼に向けて、文科省は新たな通知を出してくる可能性があるので、しっかりと学校現場の内外で「奉祝」強制に反対する取り組みをしていきたい。
 また、来年の卒業式・入学式は「日の丸・君が代」強制反対だけではなく、2020年卒業証書をかちとる取り組みも各学校現場で展開できればいい。



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