2019/9/17

原発事故刑事裁判9月19日判決「東電元幹部に有罪判決を」武藤類子さん  ]Xフクシマ原発震災
  =原発事故刑事裁判9月19日判決へ=
 ▼ 告訴団が関東をキャラバン「裁判に関心を持ってください」
(週刊新社会)


 世界を震憾させた福島第一原発事故は、多くの犠牲者・被害者を出し、8年6カ月経った今日も被害者を出し続け、非常事態宣言は出されたままだ。しかし、その責任は未だに誰も取っていない
 事故の刑事責任を問うために全国1万5000人が告訴・告発を行い、検察庁が不起訴とするも、市民で構成する検察審査会が東電の旧経営陣3人を業務上過失致死傷罪で強制起訴することを決めた。

 2017年6月30日初公判の裁判は、1年9カ月後の今年3月12日、第37回公判をもって結審した。勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長の3人に9月19日、東京地裁で判決が言い渡される。


 被告3名は、「私に全く責任が無いとは言わないが、基本的に無い」(勝俣元会長)、「記憶が無い」(武黒元副会長)、「自分には権限が無かった」(武藤副会長)などと無罪を主張している。

 判決を前に裁判の経緯を知ってもらい、関心を高めてもらおうと告訴団団長の武藤類子さんを先頭に市民キャラバンが9月1日に福島県郡山市を出発、福島原発の電気の消費地である関東を栃木、群馬、埼玉、茨城、千葉、東京、神奈川の順で回り、8日には東京・本郷の文京区民センターで「判決直前大集会」を開いた。

 武藤さんは9月3日、埼玉県川越市で「さようなら原発・川越の会」の第8回総会に出席して「東電福島裁判判決と福島の今」と題して記念講演した後、川越駅頭で「東電の元幹部に有罪判決が下るということは、大きな意味を持っている。ぜひぜひ福島の人間とともに、これは日本が抱える本当に大事な問題なんだと思って裁判に注目していただきたい」と訴えた。
 川越の街宣には社民党副党首の福島瑞穂参院議員をはじめ市民ら30人が判決期日を書いたのぼりを立て、チラシを配布して訴えた。
 キャラバンはこの日、所沢市、川越市、さいたま市を回った。


 ▼ 「9月19日」判決ヘキャラバン
   武藤類子さん訴え「東電元幹部に有罪判決を」


 東日本大震災とともに福島原発の大事故が起きた。事故によって30万の人たちが家を追われた。仕事を無くし、地域を無くし、健康や命も奪われた。
 このような大きな事故があったにもかかわらず、誰も責任を問われない、そんな状況が続いていた。
 そんな中で原発再稼働が叫ばれるようになった。なぜそんなことが起きるのか。原発事故の責任がきちっと問われていないからだ。そう思って私たちは告訴した。
 検察は告訴の必要がないという結論を出した。
 2015年に検察審査会で告訴することになり、裁判が始まった。
 長い時間がかかったが、9月19日、東電の元幹部3人に刑事裁判の判決が下されることになった。

 37回の公判が開かれたが、多くのことが明らかになった。
 東電は15・7メートルの津波が福島原発を襲うかもしれないということが分っていた
 社員は対策を考えた。しかし、経営陣お金がかかる、原発を止めなければならない事態になるかもしれないと考え、対策を先延ばしした。
 柏崎刈羽原発で大きな赤字を負った東電は、命を大切にする、安全対策をすることよりもお金をかけないことを選んだ。そのために原発事故は起きた。

 08年には15・7メートルの津波が来るかもしれないことが分っていた。
 堤防を建てるなどの対策をすれば、事故は起きなかったかもしれない。やろうと思えばできたことをやらないで、多くの人たちの人生が変わってしまうような被害を与えた。
 これが犯罪でなくて何か。

 この裁判に関心を持って見つめて下さい。9月19日にはぜひ多くの皆さんに裁判所の前に来て頂きたいし、テレビなどで判決を見守って頂きたい。
 多くの皆さんが関心を持つことで裁判の判決も変わってくるかもしれない。きちんとした判断をしなければならないということを裁判所も自覚していくのではないかと思っている。どうか東電刑事裁判に関心を寄せて下さい。

 福島の事故はまだまだ解決されていない。多くの人たちが避難生活を送っている。
 そして、汚染水の問題、子どもたちの甲状腺がんの問題、放射線に関する子どもたちへの教育が本当にひどい方向にいっているといった問題、たくさんある。
 そういうことがある中で、有罪判決が下るということは大きな意味を持つ。ぜひぜひ福島の人間とともに、これは日本が抱える本当に大事な問題なんだと思って裁判に注目して頂ければありがたいと思います。

『週刊新社会』(2019年9月17日)


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