2019/10/9

経費はすべて電力料金に上乗せ、還流して関電幹部の私腹を肥やす仕組み  ]平和
 ◆ 一強の腐敗 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 それでも辞めない関西電力幹部の腐敗、で知らされたのは、八木誠会長が読売テレビ放送の社外監査役、岩根茂樹社長がテレビ大阪の社外取締役を兼任していた事実だ。

 かつて商社マンからNHK会長に就任した籾井勝人氏が「政府が右というのにわれわれは左というわけにいかない」と彼の放送事業の哲学を一言で言いのけて驚嘆させたが、もっども危険な原発を抱える電力会社の会長社長らがテレビ局で睨(にら)みを利かせていたのだ。
 さらに彼らは仕事を与えて還流してきた仕立券で、五十万円のスーツを着て歩いているようなのだ。それらの悪弊は、いまさらはじまったのではない。高浜町の森山栄治元助役は、関電役員ばかりか、子会社役員にも商品券を配って顧問会社の発注を増大させていた。


 先週は、高浜町長が関電から九億円の「協力金」を受領していた(拙著『日本の原発地帯』一九八二年刊)と書いたが、町長は退任後、関電子会社の役員を長く務めた。自治体を汚染した原発の魔力は果てしない。

 「金品」は関電の原子力事業本部ばかりか、送配電部門、京都支社にまでおよぶ。九電力体制とは(沖縄を除く)、完全地域独占体制である。
 政府の方針で使った経費は(学者文化人への高額な謝礼まで)すべて電力料金に上乗せされてきた。この暴政は改憲に特化している、一強政治を思わせる。(ルポライター)

『東京新聞』(2019年10月8日【本音のコラム】)


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