2019/10/13

大阪の支援学校で「合理的配慮」による不起立を争う裁判  X日の丸・君が代関連ニュース
  《大阪ネットニュースから》 2015年3月不起立への戒告処分不服申し立て
 ◆ 支援学校での合理的配慮による不起立まで処分するのはなぜなのか
支援学校再任用(2年目)教員 奥野泰孝

 9月2日、人事委員会公開口頭審理第3回を終えました。
 2015年3月の支援学校高等部卒業式で国歌斉唱に起立しなかったことに対しその年5月1日に府教委は戒告処分を出しました。あと一回で免職にするという脅し(警告書)つきでした。
 4年近く経ち、口頭審理が始まりました。
 1回目の証人尋問は処分のための報告書を書いた准校長
 2回目の証人は、卒業式前日府教委支援教育課で「介助のために車いす生徒の陽子で教員が座っていることはあり得る。I支援学校に電話で確認する。」という旨の発言をした指導主事とその発言を対話の中で聞いたMさんの二人。
 3回目が9月2日で申立人の奥野でした。


 「生徒が体調を崩さないように考え介助をし、卒業式という行事(生徒本人にとって高等部卒業式は、支援学校をいよいよ離れ社会人となる1回きりの通過点です。)に最後まで主体的に参加できるようの合理的配慮としての着席、それが『国歌斉唱』時だろうと当然である。そして奥野のこの件はそういう解釈に当てはまる。」という主旨の証言をしてもらうはずだった教育学者の証人は認められませんでした
 また13年に同じ職場で、同じような状況で座っていて処分を受けなかった教員の証人も認められませんでした。
 しかし、3回を通して私は手ごたえを感じています。弁護団、支援者の支えがあってこそです。

 ◆ 主張を絞った口頭審理

 9月2日、傍聴席はすべて申立人支援の方々で埋まっていたと思います。27名でほぼ満席。その他に補佐人2名、弁護士3名、申立本人が、こちらの参加者でした。最後の口頭審理という事で初めて来てくださった方も何人かいらつしゃいました。

 本尋問では、できるだけ簡潔に答え、反対尋問ではこちらの主張を含めて詳しく答える、という作戦で臨みました。
 私は、自分の考えを理解してもらおうと多く語りがちです。そして、余計なこと言ったかなと後悔をする事がよくあります。しかし、今回は少し違い、あれもこれも語るのではなく絞れたと思います。
 教員として、周りがどんなに変わろうと自分が正義と思うことを表明することは自立した人間としての当然の行為であり、それは、教員としては教育活動でもあります。

 憲法19条、20条に反する「君が代」の強制に反対する姿勢は、変わりませんが、今回の不起立は、支援学校で障碍を持った生徒が、自立して主体的に行事に参加するために必要な着席だつたのです。卒業担任としての最低限の仕事です。
 府教委は奥野でなかったら認めていたのか、分かりません。現場の管理職は硬直しています。不起立者は一人も出したくないのです。処分ということを府教委が学校現場に持ち出したからです。この闘いを通して、「君が代」強制が教育破壊であることを明らかにしていきたいと思います。

 まだ不完全燃焼感はありますが、以下のような感想をいただきました。
 「言いたいことの半分も言えなかったと思いますが、分かりやすい証言だったと思います」
 「府教委側弁護士がほとんど反対尋問のやる気をなくさせるほどの、説得力があったと思います。落ち着いて、簡潔で分かりやすかったと思います。」。
 ありがたいことです。

 今後の日程は、最終書面の提出締め切りが11月1日です。これで主張の最終になります。裁決はその先になります。
 最高裁で結論の出ている13年の減給処分も、人事委員会審理が残っています(人事委員会から進展の連絡がないのです)。これも取り組んでいくつもりです(代理人は立てていません)。
 これからも最善を尽くします。よろしくお願いします。

『「日の丸・君が代」強制反対、不起立処分を撤回させる 大阪ネットワークニュース』(18号 2019年9月22日)


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