2019/10/17

大阪「君が代」不起立戒告処分撤回共同訴訟、最高裁要請行動報告(5)  X日の丸・君が代関連ニュース
 最高裁判所第三小法廷 裁判官 様
2019年10月11日
戒告処分取消等請求上告及び上告受理申立事件
上告人 志水博子

◎ 要 請 書

 私は、小・中・高校・大学と大阪の公立学校で学び、その後大阪府立高校に38年間勤めました。教員として、学校で「君が代」を歌うことに一貫して反対して来ましたが、その原点には、軍国少女だったという母の存在があります。
 母は戦地にいる兄に「どうかお国のために立派に死んでください」と手紙を書いたそうです。それは教育のせいだと言います。

 また、1952年生まれの私にとって日本国憲法は誇りでした。小学生の時先生が熱い気持ちで話してくださった第9条は、子ども心にも素晴らしいと思いました。
 私が、なぜ学校で「君が代」を歌えないか、その根底にあるのは在日韓国・朝鮮人生徒とのかかわりです。


 恥ずかしながら、私は教員となり初めて旧植民地出身の人々に対する差別を知りました。その差別観を人々に植え付ける役割を果たしたのが学校でした。
 教員になって私は、教育の場である学校で、国家の象徴である「日の丸」や「君が代」を強制してはならないと考えるようになりました。
 いまだ通名すなわち日本名で生きることを余儀なくされている旧植民地出身の人々が暮らす日本で、かつて同化を強いるシンボルであった「日の丸」「君が代」を再び強制することが再びあってはならないと考えています。

 裁判官のみなさまに要請したいことは、ただひとつです。
 あなた方は日本国憲法を尊重し擁護する義務を負っていることを忘れないでいただきたい、ただその一点です。
 あなた方のお役目は憲法を時の政権によって「解釈」することではないはずです。

 そもそも憲法19条「思想及び良心の自由」を直接的制約と間接的制約に分けること自体、誰が考えても詭弁です。間接的制約論を首肯すれば憲法19条の空洞化・無意味化が進むことは論を俟ちません。

 大阪維新の会が政治的に数の力を使って成立施行した「君が代」条例以降、大阪の学校では、どれほど理不尽であろうとも声を上げることが極めて難しくなりました。
 「条例がある以上仕方がない」「命令には従わざるを得ない」一一このままでは、学校は上意下達の体制にいかに順応するかということを教化・洗脳する場となりかねません。
 その中で良心的な教員ほど悩み苦しんでいます。
 そして、これは子どもにも及びます
 自分の頭で考えることをやめ、権威・権力に従順な人間になることでしか社会では要領よく生きていくことができない一学校がそんなことを子どもたちに体得させる場であってはならないはずです。
 これらの実態を踏まえて、どうか日本国憲法が保障する教育と思想・良心の自由に則った公正な判決を出されんことをここに要請いたします。


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