2019/10/19

「君が代」不起立で16回戒告処分を受けた広島の教員  X日の丸・君が代関連ニュース
  《8.5改憲・戦争阻止!全国教職員ヒロシマ集会から》
 ◆ 広島学校現場からの報告


 是正指導があって、卒業式で「君が代」が流され、起立するようにと説明されました。
 私は16回の戒告処分を受けました。16回受けたら私がどうなったかを話そうと思います。

 突然、聾学校の幼稚部に転勤させられました。
 聾学校では手話が必要です。幼稚部も初めてです。嫌がらせだと私は受け止めました。でも周りの仲間が支えてくれて、なんとか今にいたっています。

 その当時、幼稚部には「日の丸・君が代」はなかったんです。「日の丸・君が代」のない卒入学式をしているところに私を異動させたことで、これも一つの攻撃だなと思いました。一方で、こういうところがいっぱい増えれば良いなとも思いました。


 でも校長はひどい校長でした。派手に研究会をやりたくて、県から100万円ほどの予算をとってくるのですが、一方で予算削減という理由で職員室からカラーコピー機を撤去しました。耳の聞こえない子どもたちはカラーの絵やイラストを見て勉強した方がわかりやすいのに、それより研究会が大事なんでしようか?

 2016年には幼稚園にも「日の丸・君が代」を入れる攻撃が始まりました。子どもたちは名前を呼ばれたら返事をして、あとはじっと座っているだけです。
 それまでの卒業式での子どもたちの発表の素晴らしさを、校長は何とも感じてなかったのかと思いました。

 それ以降、私は卒入学式でも運動会でもずっと駐車場係にされました。
 この2月、卒業式に関して職務命令が出ました。通常は「『君が代』の時は立ってください」と書かれるのですが、この時は「駐車場係の者は、式が終わるまでもち場を離れないように」というものでした。
 さすがにこれはおかしいだろうと職員朝会で言ったところ、校長室に呼ばれました。

 「なんで私ばかり駐車場係なんですか?」と聞くと、「厳粛で清新な式を適正かつ適切に行うためです」と校長は答えました。
 「式が終わるまでもち場を離れるなとのことですが、式のあいだに来る車はないんじゃないですか?」
 「厳粛で清新な式を適正かつ適切に行うためです」
 「高等部の式のときには私たちが駐車場係をやるとしても、小学部や幼稚部の式のときには高等部の人がやるとか、そういう役割分担をすれば良いのではないですか?」
 「厳粛で清新な式を適正かつ適切に行うためです」
 私がどんな質問をしても、校長は同じ言葉を機械のように繰り返しました。

 私は勇気を出してとうとう尋ねました。
 「これは、私の不起立と関係がありますか?」
 これにも、「厳粛で清新な式を適正かつ適切に行うため」と言いました。
 私は「これは私を排除するためだと受け止めています。こんな命令には従えません」と言って、その日の話を終わりました。

 翌日3月1日の卒業式で何が起こったか。式のあいだ、会場は施錠されました。管理職と受付の人しか知らなかったことです。
 前年度までいた事務長は、遅れて会場に来たので中に入れなかったし、仕事で遅くなった保護者も急いで駆け込んできたのにしばらく待たされ、中から出ようとした地域の老人会の人は自分で鍵を開けて出ることになりました。
 駐車場係はすべて見ていました。
 これが、適正かつ適切に行われた厳粛で清新な卒業式でしょうか?ここまでして一体何がしたいのか。本当に腹が立ちました。
 毎日毎日、他にも嫌がらせのようなことはいろいろあります。それが今の学校の現状です。

 こんな中ではありますが、100人声明を始めてみたら、思った以上に賛同してくださった方がたくさんいました。
 普段どんなに応援してくださっている方がいるかを実感することはなかなか難しいですが、ここにいるなかまも学校周りをしてくれ、たくさんの教職員が自分の名前を出して立ち上がってくれました。本当にうれしいことでした。
 私たちの力不足なところもまだまだありますが、賛同してくれたなかま、まだ立ち上がってはいないけれど私たちを一生懸命に見てくれているなかまとともに、これからも頑張っていきます。ありがとうございました。

『広島教職員100人声明通信 第2号』(2019年9月1日)



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