2019/12/1

12月3日には天皇奉迎に子どもたちを駆り出さないで(八王子市民の会)  ]Vこども危機
2019年11月13日
 二小教職員の皆さま
◎ 12月3日、再び「天皇奉迎」に子どもたちを駆り出さないでください

 4月23日に天皇夫妻(当時)が昭和天皇の墓に退位の報告に来た際に、貴校が6年生を沿道に立たせ「日の丸」の小旗を振らせ、天皇を奉迎したことを私たちは問題と考え、土屋校長に面会し、私たちの考えを伝えてきました。皆様には問題点を書いたチラシを手渡しました。
 「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と憲法1条は規定します。しかし、天皇に対して尊敬や敬愛の念を持てとは言いません。
 それは、主権が国民にあり、国民には憲法19条「思想及び良心の自由」、20条「信教の自由」が保障されているからです。
 天皇奉迎天皇を尊敬していることが前提の行為ですから、公立学校の教育がそれを行ってはならないことは明らかです。


 なお、6年生社会科学習指導要領に「『天皇の地位』については、日本国憲法に定める天皇の国事に関する行為など児童に理解しやすい具体的な事項を取り上げ、歴史に関する学習との関連も図りながら、天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること。」と記されていますが、「敬愛の念を深める」との一文は憲法に抵触します。国家が定めたことがすべて正しいとは限りません。

 ところで、私たちは、天皇奉迎に二小の子どもたちが駆り出された経緯を、市教委八王子奉迎会実行委員会(以下、奉迎会実)・町会自治連合会(以下、町自連)に聞き質して行きました。
 当初市教委は「奉迎会実から天皇が甲州街道を通過する時刻について『情報』を受け、その『情報』を沿道の3校(二小、横山二小、陵南中)に流した」と言っていましたが、奉迎会実の代表であり、町自連の会長である秋間氏は、「町自連としては市教委に要望や要請、強制は一切していない。それはしてはならないことだ(と認識している)。4月15日発出の『天皇皇后両陛下武蔵陵昭和天皇陵に親謁の儀に伴う八王子奉迎対応について』という文書(市教委のいう「情報」)も「日の丸」の小旗を渡すこともしていない。小旗を必要かとも聞いていない。」と明言。
 市教委が言ったことのすべてを否定しました。

 秋間氏の回答を経て、市教委の回答は変わりました。
 「4月12日に市協働推進課から斉藤指導担当部長に電話があった。それを受けて、斉藤部長は学校に電話を入れた(校長によると、「ぜひ学校で対応してもらえないか」と言われた)。
 15日には協働推進課から斉藤部長に4月15日付け文書が手渡された。
 斉藤部長はこの文書に「参加の有無、参加の場合の人数、小旗についての希望を18日までにお知らせください」との一文をつけて3校の校長にメール送信した。
 16日に二小、横山二小から「参加」の回答が届いた。
 17日開催の副校長会において、指導主事70本の小旗を両校の副校長に渡した。小旗は、協同推進課から伝えられ渡された」と。

 政治団体である奉迎会実や活動費の補助を市税から受けている町自連が市教委に「情報」や小旗を渡し奉迎を促すことは、「教育への介入」(教育基本法違反)となるので、(多分、事後的に)協働推進課を経由させたということです。
 実質は奉迎会実・町自連からの「情報」や要請を受けて、市教委・斉藤部長は3校の校長に電話やメールを入れた。
 受けた校長は、「参加の有無」を聞く市教委に忖度して、子どもたちを沿道に立たせた、ということです。
 陵南中の校長には私たちは面会していないので、奉迎をしなかった理由はわかりません。


 ■ 「日の丸」の小旗について

 秋間氏は「小旗は、町自連で購入したのではない。どこからか届いたので、町会長に配った。」と言いました。
 しかし、私たちが調べたところ、奉迎会実が日本文化興隆財団に申請して受けたことが財団のHPに掲載されています。
 「国旗小旗頒布事業平成30年度上半期助成団体一覧(平成30年7月〜令和頑年6月)に、『66天皇皇后両陛下八王子奉迎会昭和天皇山稜親謁の儀奉迎』2500(申請本数)2500(頒布本数)」と。日本文化興隆財団は、神社本庁(=神社本願)総長であり日本会議の副会長である田中恆清氏が理事長をつとめる、極めて政治的な団体です。

 ■ 八王子天皇奉迎会実行委員会について

 10月4日に私たちが秋間氏に面会した際に、秋間氏は天皇奉迎会実について、「誰かから集まれと言われた。口頭か電話かで。手帳に書いてあるので行った。ちょうどこの人数(20人ほど)が集まったかな。そこで、誰かが私を推薦して、分からないままに奉迎会実行委員会の代表になった。その後集まりは持っていない。」と言いました。
 「誰か」とは、萩生田文科大臣ではないかと思われます。

 萩生田光一氏は自身のブログ、「はぎうだ光一の永田町見聞録」、4月26日の欄に「天皇皇后両陛下は、昭和天皇への退位のご報告の為、八王子の武蔵陵を訪問されました。警備の関係もあり、いつもはギリギリまで日程が公表されないのですが、今回は宮内庁から3週間ほど前に内示があり、町自連、安協、八王子まつりやいちょう祭りの実行委員会にも呼びかけ、『両陛下をお迎えする会』を組織し準備をしました。八王子インターから浅川大橋、追分から御陵まで、沿道にはかつてないほどの市民が出迎え、両陛下は長い道のりを窓を開け、手を振り続けてくださいました。日の丸の小旗4000本はたちまち無くなり、沿道の小学校、幼稚園、保育園の子供たちは手づくりの小旗で集まってくれました。」と書いています。
 「呼びかけ、組織し準備をした」のは、この文章中ここだけが主語がありませんが、自身が書いているのですから明らかに主語は「私、萩生田」です。文脈から言えば、萩生田氏の呼びかけで町自連が動き、奉迎会実を組織したということだと思います。

 4月12日の欄には、「23日11:00頃八王子インター着で(中略)、バイパスで追分→武蔵陵の予定です。(中略)平成最後の来王となります。いつもは直前まで日程を公表しないのですが、今度ばかりは最後という事で、宮内庁も早めに連絡をくれました。」「各町会を通じて通行予定をお知らせする事となりました。」と書いています。
 12日に宮内庁から連絡を受けた(あるいは宮内庁の公表を知った)萩生田氏は町自連か市協働推進課に一報を入れ、それを受けた斉藤部長はその日のうちに3校の校長に電話を入れたということになります。なんと早いことでしょう。
 萩生田氏は同ブログで「秋間家は私にとっては身内以上の間柄」と書いています。その萩生田氏からの呼びかけを、秋間氏が忘れるはずはなく、ならば、隠す理由があったということでしょうか。

 ■ 12月3日には天皇奉迎に子どもたちを駆り出さないで

 この日、新天皇夫妻即位の報告に昭和天皇・大正天皇の墓に来るといいます。
 公立の学校が再び、子どもたちを沿道に立たせることのないよう、校長をはじめ教職員の皆さまに訴えます。
 なお、保護者からの申告によって、宗教や天皇観から天皇奉迎に参加したくないお子さんだけを校舎内に残すというのは、子どもたちに思想や宗教の告白を強要することであり、いじめにつながる危険もあり、「配慮」ではありません

 ■ 大嘗祭は憲法違反

 大嘗祭は新天皇が即位の後に新穀を神々に供え、自身もそれを食する儀式です。
 「初等科修身四」(1942年)は、「大嘗祭の御儀」と題して「これこそ実に大神と天皇が御一体となる神事であって、わが大日本が神の国であることを明らかにするもの」と書きます。
 したがって、大嘗祭及びそこに国費を投入することは政教分離・信教の自由を規定した日本国憲法に違反します。
 大嘗祭国費支出差し止め等請求訴訟で大阪高裁判決(1995年)は傍論で、大嘗祭について「憲法違反の疑いは一概に否定できない」と判示しました。

 学校教育が、大嘗祭の「意義について児童生徒に理解させ」たり、これを祝わせたりしないでください。

「天皇奉迎」に子どもたちを動員することの反対する八王子市民の会



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