2019/12/5

安倍を倒そう!(555)<『画家たちの戦争責任』(北村小夜著)(4、最終回)>  X日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。

 ▲ 【3、戦争画を一挙公開し、議論をすすめよう!】では、敗戦後の、北村さんが考えたこと、戦争画の問題、教育の問題、などについて述べられている。

 彼女は1946年末に日本に「復員」したが、その時どんなことを考えたかについて以下のように述べている。
戻った日本で空腹のなか考えた。
あり得ないことであったのに日本が負けた。
にもかかわらず私は生きている。
どうも間違ったことをしてしまったようである。
天皇のために命を捧げ、靖国に行きたい一心で、あらゆる夢をさし置いて過ごしたこの5年は何だったのだろうか
とりあえずこの5年間をなかったことにして出直そうと考えた
(実務は5年間であるが、そこに至らせたのはそれまでの環境・教育であるのだから厳密にいえば生まれてからの20年である)。


その間の友人知人との付き合いを断ち、5歳年下の人たちと学び始めた。
しかし、あったことは、なかったことにはならない。
天皇のために青春を費やした。取り戻さなければならない。
それには、そこへ導いた教育・マスコミの責任を明らかにしなければならないと考え続けた。
 ついで、次のようなことを述べている。
気がつくと、巷では様々な分野で戦争責任を問う議論が起こっていた。
美術分野では藤田批判が上がっていた。まずは戦争中、軍部に拠協力してたくさんの戦争画を描き、国民を戦意高揚に導き、戦後は占領軍に協力するという節操のなさに対してであった。
 そうした中で藤田は、1950年2月にフランスに行くことになるが、「彼の日本脱出(逃亡)は戦争画議論を停滞させる一因になった」と北村さんは書いている。

 北村さんは「戦前の皇民化教育は、教育勅語に基づいていた」として、戦前の「修身」科教科書などを紹介し、それらは戦後、1945年の「修身」の廃止(GHQ指令)、1948年の「教育勅語」の排除決議(衆議院)、失効決議(参議院)によって解体されたが、「具体的な調査や検証」も行われず、「反省の意」もされなかったとして次のように述べている。
このことが、教育勅語は決議により、教育目的及び道徳基準についての最重要文書としての地位を失ったものの、教育基本法と教育勅語とは共存し得るという論を生み、愛国心教育の復活を許す余地を残してしまっているのである。このことは教育界・美術界はもちろん、政界・経済界にも共通することである。
 北村さんは、その後のことについても
 <修身の復活―「道徳」>(1958年。その後1968、1977、1989、1998年に改訂)
 <「特別の教科である道徳」を新設>(2015年3月)
 <逆らわない心と丈夫な体>
 <文部省唱歌を強制する音楽科共通教材>
 <共通教材一覧>
 などの項目で、戦後いかに戦前と同じような道を歩んできたかを説明している。
 その中の<文部省唱歌を強制する音楽科共通教材>のところでは次のように述べている。
 共通教材について学習指導要領解説は「我が国の伝統や文化、自然や四季の美しさや、夢や希望をもって生きることの大切さなどを含んでおり、道徳的心情の育成に資するものである」とし、また道徳との関連については「音楽科で扱った内容や教材の中で適切なものを、道徳科に活用することが効果的である場合もあり、道徳科で取り上げたことに関係のある内容や教材を音楽科で扱い、道徳科における指導の成果を活かすよう工夫することも考えられる。そのためにも、音楽科の年間指導計画の作成などに際して、道徳教育の全体計画との関連、指導の内容及び直答に配慮し、両者が相互に効果を高めるようにすることが大切である」と、全く戦前と同じ道である。
 その後に<見のがせない間接的な戦争画>という項目があり、横山大観のことが述べられている。
横山大観は戦前から国策に沿っていた
1935、1936年の帝展改組の舞台裏の大立者である。
皇紀2600年にあたる1940年に「海に因む十題」を発表し、その売り上げで陸海軍省にそれぞれ2機の飛行機を献納している。
をれぞれの飛行機は「大観号」と名付けられた。
1941年には、藤田の「戦争画制作の要点〜1944年9月」(安倍を倒そう!(553)で紹介しました)に匹敵する、画壇の国家統制・指導の強化を力説した意見書「日本美術新体制の提案」を書いている。
このような殉国の美挙により1943年には「日本美術報国会」の会長に推されている。・・・
にもかかわらず、戦後にあっても藤田のように糾弾されることもなく、画壇における地位も揺るがず描き続けた
最近(2018年6・7月)も大回顧展が東京国立近代美術館に続いて京都でも開かれ、大変な盛況であったという。
 北村さんは述べている。
戦前は続いている。大観に限らず日本画家たちの間接的戦争画は、2018年度から教科化された道徳の徳目、愛国心や畏敬の念などと相まって子どもたちをあおることであろう。
 この後に川端龍子の「花摘雲」などの比評もあるが割愛する。

 最後の項目<東京国立近代美術館は、戦争画153点の公開を!>の結びに北村さんは以下のようなことを述べている。
いま、わたしたちには様々な形で戦争の危機が迫っている。
人々は政権にマインドコントロールされつつある。
今やかつてのように美術がその一端を担いかねない状況にある。
東京国立近代美術館は一日も早く戦争画153点を一般公開して論議を進めなければならない
戦争画に唆され国のためと奮い立った私たちが生きているうちに。
 このシリーズを書いているうちに、大阪の仲間から、「この本は国民全員に読んでもらいたい本だ」という電話をいただきました。
 皆さんも是非読んでみてください。

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