2019/12/5

辺野古埋め立て工事阻止の統一行動日に本土から参加して  ]平和
 ◆ 戦さ世(いくさゆ)拒む沖縄
   阻止の統一行動日 反基地の不屈の人に出会う
(週刊新社会)


 日々強行されている辺野古埋め立て工事を阻止するため、10月21日から25日まで全国に呼びかけた統一行動日があり、東京からは毛利孝雄、星野芳久、小畠玲子、勅使河原千津の4人が参加した。
 この行動日の期間中は工事の動きは無く、機動隊員には一度も会わなかったが、沖縄本島各地で取り組まれている基地反対闘争の現場を巡る旅になった。

 ◆ ゴーゴードライブ、カヌー、座り込み、身体を張った闘い
 21日、本部(もとぶ)安和(あわ)。那覇を出発して、本島を北東に進み名護市の本部半島に向かった。8時に安和に到着したが土砂の運び込みは無い模様だ。
 土砂は沖縄県内の琉球セメント(株)が、山を削りダンプカーに積み込み、国道を渡り会社の桟橋に入り土砂運搬船に移し替え、辺野古へ運び、埋め立てに使われている。


 そこで「ゴーゴードライブ」と称して車で桟橋の出入□付近をゆっくり走り、ダンプの土砂運搬を止める作戦。
 さらに、桟橋側の出入り口に座り込む、海にカヌーを出して土砂運搬船の行く手を阻むなど、まさに体を張った阻止行動を展開している。
 地元の人たちの粘り強い闘いに、私たちも短時間だが加わり「ゴーゴードライプ」の練習をした。

 22日、沖縄愛楽園。沖縄のハンセン病は戦争によって発症した例もある。
 この日は私たちの行動も休みで、愛楽園には40人ほどの来訪者があった。ハンセン病の療養所愛楽園は、本部半島の東側の付け根の屋我地(やがじ)島にある。
 国策で強制収容所になり、堕胎・断種が強制され、子どもを持つことも許されず、戦争の惨禍で愛楽園も壊滅的な被害を受けた。戦後は、アメリカの占領下でも隔離政策は続けられた。
 ハンセン病は、ストレス・栄養不足・疲労によって免疫力が落ちると発症しやすくなる。沖縄では過酷な地上戦とその後の混乱によって発症が続いた。
 愛楽園は全員が回復し元患者が、現在も約140人静かに暮らしている。

 ◆  午後は高江へ、テント健在!グァムにも基地はいらない!

 高江に向かうため、本部半島の付け根から西に進んだ、緑豊かな山中にやんばる(山原)の森が広がっている。
 高江は人□約140人、2006年高江集落を取り囲むように6カ所のヘリパッド建設計画が持ち上がった。オスプレイ発着のための施設であることも明らかになったがヘリパッドは完成し、米軍に提供された
 私たちは「高江に行っても誰もいないかも」と思ったが、簡易だがテントは健在だった。当番の人も常駐していた。
 沖縄の海兵隊の一部をグァムに移す計画があるが、グァムの当該住民は移転に反対しているそうだ。基地は他の地域や国に押し付けず、基地建設反対の意思で連帯していくと説明してくれた。

 23日、辺野古ゲート前、機動隊がいない。再び安和へ。
 辺野古ゲート前集会参加者30人。機動隊の姿は無くダンプが来る気配もない。天皇代替わり行事で沖縄の機動隊は本土に駆り出されているらしい。
 夏の空の下、安和に移動すると琉球セメントの桟橋入口には警備員が立ち並び、海に突き出した突堤の先に黒い土砂運搬船が見えるが動きは無い。

 24日、普天間基地のゲート前行動粘り強く闘い、連帯する。
 那覇に戻り、翌朝7時から8時、普天間基地野嵩ゲート前でのアピール行動に参加した。普天間基地でも毎週粘り強い行動を続けている人たちがいる。
 この後、参加者は辺野古に向かうそうだ。

 ◆ 佐喜眞美術館丸木位里・俊の『沖縄戦の図』

 佐喜眞美術館は本島の南西部、宜野湾市にあり、普天間基地の一部を返還させた土地にたたずむ一階建てで屋上からは普天間基地が望める。私たちが訪れた時期は丸木位里・俊から託された『沖縄戦の図』が一斉公開されていた。
 壁いっぱいに広がる一枚の絵、集団自決=丸木夫妻は「手を下さない虐殺」と断じている。館長の佐喜眞氏の解説によれば、丸木夫妻は当時の体験者から話を引き出しこの絵を描いた。時には体験者にモデルになってもらい描いている。

 ◆ 次は私たちの闘い

 冒頭に書いた通り、集中行動期間中は辺野古埋め立て工事は休止をしていたが、沖縄本島各地で粘り強く続けられている反基地の闘いの現場を見て、多くの不屈の人に出会った。
 同時に、ハンセン病と戦争の関係や沖縄戦の図が単に過去を描いた作品ではないことを知ることができた貴重な旅だったと改めて思い返している。
 愛楽園で私たちに語ってくれた、両親が患者だった奥間政則さんの「皆さんが語り部になってください」の言葉と、毛利さんの「次は私た本土の人間が本土から土砂を持ち込ませない運動を」胸に刻んで。
(勅使河原千津)

『週刊新社会』(2019年12月3日)


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