2020/1/25

「天皇奉迎」に12月は子どもたちを動員させなかった八王子市民の会の取り組み  X日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 「天皇奉迎」動員に確かな反撃
   〜12月に子どもたちは動員されなかった!
(週刊新社会)


 ◆ 4月、動員された小学生
 昨年4月23日に天皇夫妻が「退位」報告に昭和天皇の墓を訪れた際、八王子市の3小学校の子どもたちが沿道に立たされ「日の丸」の小旗を振らされた
 1校は町会自治会の声掛けで、2校は市教委からの「情報」によってのことだった。
 市教委は沿道の小学校2校と中学校1校に「(天皇奉迎に)対処してほしい」と電話を入れ、八王子奉迎会実行委員会(以下、奉迎実)が作成した通過時刻予定表とともに「4月18日(木)までに、@参加の可否、A参加の場合の人数、B小旗についての希望」を提出するようメール送信した。
 中学校は対応しなかったのだから、そうかもしれないが、市教委は「要請や指示はしていない。情報を提供しただけ」という。


 「即位」の報告にも天皇夫妻は来るだろうから、子どもたちが再び「天皇奉迎」に動員されないよう「『天皇奉迎』に子どもを動員することに反対する八王子市民の会」(以下、会)を結成し、市教委、3校、奉迎実、町会自治会連合会(以下、町自連)に経過の質問及び要請を繰り返し行った。

 ◆ 画策したのは萩生田議員

 市教委は「奉迎実から予定表を受けた」と言っていたが、町自連の会長であり奉迎実の代表であるA氏は「町自連は市教委に要望や要請、強制は一切していない」、奉迎実については「誰かから集まれと言われた。□頭か電話かで。手帳に書いてあるので行った。ちょうどこの人数(20人ほど)が集まったかな。そこで、誰かが私を推薦して、分からないままに奉迎実の代表になった。その後集まりは持っていない」と言った。
 A氏の発言直後から、市教委の発言はA氏の発言と齟齬(そご)が生じない内容に変わった。
 調べていくうち、A氏が言う「誰か」とは八王子出身の萩生田光一自民党副幹事長(当時)であることが判明。萩生田議員の働きかけで奉迎実が作られ、市や市教委も動かされたと会は見る。

 萩生田光一氏は自身のプログ「はぎうだ光一の永田町見聞録」の4月26日の欄に、
「天皇皇后両陛下は、昭和天皇への退位のご報告の為、八王子の武蔵陵を訪問されました。警備の関係もあり、いつもはギリギリまで日程が公表されないのですが、今回は宮内庁から3週間ほど前に内示があり、町自連、安協、八王子まつりやいちょう祭りの実行委員会にも呼びかけ、『両陛下をお迎えする会』を組織し準備をしました
 八王子インターから浅川大橋、追分から御陵まで、沿道にはかつてないほどの市民が出迎え、両陛下は長い道のいりを窓を開け、手を振り続けてくださいました。日の丸の小旗4000本はたちまち無くなり、沿道の小学校、幼稚園、保育園の子供たちは手づくりの小旗で集まってくれました。」
 と書いている。
 「呼びかけ、組織し準備をした」のは、この文章中ここだけが主語がないのだが、自身が書いているのだから明らかに主語は「私、萩生田」だ。
 文脈から言えば、萩生田氏の呼びかけで町自連が動き、奉迎実を組織したということだ。
 「A家は私にとっては身内以上の間柄」とも萩生田プログは書いている。

 ◆ 声をあげれば阻止できた

 4月の際には自慢げに報告した萩生田プログが、12月3日の「即位」報告には一言もない。これ以上市・市教委に介入するのは危ないと判断したからであろう。

 12月に向け、会は市教委や各校長に働きかけ、また、教職員にチラシまきを行った。
 また、仲間の議員が市議会一般質問(12月4日)でこの問題を取り上げた。議員が「(奉迎実結成案内を通知する)4月9日付け文書は市から発信されたと認識するが」と聞いたことに対し、市は「奉迎活動を市は呼び掛けてはいない。市はむしろ、控えている」と答弁した。
 虚偽答弁ではあるが、市は「天皇奉迎」に関与してはならないと認識しているということだ。

 奉迎実結成の会議に萩生田議員が出席したことも市は認めた。こうしたことから、12月3日には町会等の「奉迎」はされたが、そこに子どもたちは動員されなかった。会が声をあげて本当によかった、と皆で喜び合っている。

 ◆ 天皇敬愛の刷り込みは憲法違反

 6年生社会科指導要領は「天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること」と記すが、「敬愛の念を深める」との一文は憲法に抵触する。
 公立学校が一方の価値観である「天皇敬愛」を刷り込んではならないこと、「天皇奉迎」に子どもを駆り出すことは、子どもたちの「思想・良心の自由」「表現の自由」「信教の自由」を侵害すること。
 こうしたことを教職員に理解してもらうよう、今後とも会は力を入れていく。
   (根津公子)

『週刊新社会』(2020年1月21日)


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