2020/3/31

戦時色を強める自衛隊にもっと強く抗議し監視を続ける運動が必要だ  
  =立川テント村通信=
 ◆ 防災をかなぐり捨てた立川基地
   〜ここは「防災基地」だったはず


 二月二日、横須賀から中東へ向けて護衛艦「たかなみ」が出発した。
 前日から二日にわたり横須賀では抗議行動が行われたが、その声が乗り込む自衛官に届いたかどうか?出港の当日「君が代」が流される中、船尾に「日の丸」が上がる。
 安倍首相のあいさつに続き軍艦マーチが流れる中、二百名の隊員が乗り込む。見送る家族や市民の手にあるのは「日の丸」だ。「旭日旗」すらある。既視感のある光景だ。
 「連合艦隊出撃」「学徒出陣」「神風特攻」・・。ずっと昔のニュース映画のシーンが重なっていく。

 ◆ 小銃携行の部隊
 「たかなみ」は過去、海賊対処などの任務で何回も海外派兵を経験した船だ。その経験を買われたということか。
 だが、その派遣の法的根拠は防衛省設置法第四条「所掌事務」の「調査・研究」なのである。


 護衛艦が攻撃を受ければ「正当防衛」での反撃は可能だが、民間船舶が攻撃されている場面に遭遇しても何もできないはずである。
 法的にも全く根拠薄弱の中東派兵だが、米国の顔色をうかがいつつのアリバイ作りみたいなものである。
 だが戦闘を行う可能性がある自衛官とその家族の気持ちは穏やかではあるまい。

 法的な根拠すら曖昧なままになし崩しにその行動を拡大する自衛隊だが、立川駐屯地でもここのところ驚愕する訓練が続けて行われていた。

 まず二月十四日。日本山妙法寺の人々を砂川に迎えたその日、砂川に近い立川駐屯地敷地内で小隊編成くらいの自衛官達を目撃。
 そういう風に集団で訓練を行うこと自体は珍しいことではない。だが過去目撃したのはヘリと連携しての消火活動や、物資投下や受け渡しの訓練だった。

 ところが今回見た小隊は八十九式自動小銃で武装していたのである。発砲音のようなものは聞こえないので、弾倉は抜いてあり多分口頭で「パーン!」と言いながら移動する訓練だ。
 だが匍匐前進などを含むこの訓練はやけに生々しくキナ臭い。

 翌週立川市を介して駐屯地側に問い合わせてもらったが、「十三日(木)午後及び十四目(金)午前に行ったもので、駐屯地の警備に係る訓練」だという。
 武装集団が立川駐屯地を襲う怖れでもあるというのか。今の国内情勢ではあり得そうにない。
 従来こういう訓練は北富士演習場や朝霞駐屯地で行ってきたのではないか。

 そう言えば昨年春から急に周辺駐屯地も含めて一斉に警衛が自動小銃を持つようになった。あらゆる駐屯地で小銃を携行しての訓練を開始したのだろうか。
 しかもこれで立川駐屯地の訓練での新光景は終わらなかった。

 ◆ 大規模な野外訓練

 二月十九日はC1デモの日でもあったが、午前中は立川駐屯地一周監視を行った。これは車で外周を回って基地や周辺に変わった動きがないかを確認する監視行動だ。
 砂川にさしかかったところでまたしてもビックリ。三十人はいるだろうか、自衛官が大型テントを張サ、周辺の様々な観測機器らしいものやレーダーのようなもの(後で移動式航空機誘導装置と判明)に擬装を施している
 擬装のでき映えは見事で南の天皇公園脇から肉眼で見ても樹木が並んでいるようにしか見えない。
 そう言えばこの日の朝、PKO部隊らしい帽子などをかぶった自衛官達がマイクロバスで駐屯地内に入っていくのを目撃した。ひょっとしたら海外派兵向けの訓練で講話でもするのだろうか。
 これについても立川市経由で問い合わせたが、「通常の訓練」という無内容の回答だった。

 ◆ 居直る自衛隊

 自衛隊は立川に移駐して四十八年にもなるが、ますます勝手な振る舞いをするようになっている。
 この種の訓練はミサイル基地ができたばかりの南西諸島でも目撃されている。それも基地の敷地外の公有地などで堂々行っている。

 軍隊の本務は国防、つまり戦闘行動などだ。もはや防災訓練の形をとらずに堂々と小銃携行しても市民は文句を言わないだろうとタカをくくっているのではないか。
 昨年六月の立川駐屯地内、ヘリ墜落事故でも地域からの抗議の声は薄かった。自衛隊にもっと強く抗議し監視を続ける運動が今必要だ。

『立川反戦テント村通信 505号』(2020/3/1)


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