2020/4/1

検察は官邸の私兵と化し、国民を怯えさせるのか  ]平和
 ◆ 検察はもう怖くない (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 安倍昭恵首相夫人が名誉校長に就任していた、森友学園への国有地超安値払い下げ事件
 公文書改竄(かいざん)に関与して自死に追い込まれた財務省近畿財務局職員・赤木俊夫さんの手記について、先週に続けて書きます。

 パソコンに遺(のこ)された手記に「気が狂うほどの怖さ」など、怖さ、怖い、嘘(うそ)、虚偽などの言葉が書き連ねられてある。
 この国有地売却は会計検査院の検査を受けたばかりか市民団体から証拠隠滅で告発されていた。
 妻の話では、赤木さんは「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」。「検察に狙われている」と怯(おび)えていたという。
 実際に事情聴取要請の電話がきたあと、恐怖に震え上がり病状悪化。「玄関の外に検察がおる!」と叫ぶほどになっていた。


 一九五四年四月、造船疑獄で佐藤栄作自由党幹事長が東京地検特捜部に逮捕されそうになったが辛うじて、法務大臣の指揮権発動で救われた。
 あるいは、七六年八月、受託収賄などの罪で田中角栄前首相が起訴された。
 政治悪は検事総長が率先剔抉(てっけつ)するはずなのだ。

 ところが、今回、佐川宣寿元国税庁長官など、誰ひとりとして有印公文書変造罪で起訴されなかった。
 さらに安倍内閣は黒川弘務東京高検検事長が定年になるのに延長ゴリ押しの閣議決定。検事総長に据える。
 赤木さんが死ぬほど恐怖した検察庁は、張り子の虎にされる。

『東京新聞』(2020年1月1日【本音のコラム】)



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