2020/4/5

生徒からは「新年度開始を9月に移すべき」との大胆な意見も  ]Vこども危機
  《The Interschool Journal から》
 ◆ 都立学校 5月6日まで休校延長を決定 東京都教育委員会
   Reported by 平松けんじ


 東京都教育委員会は、1日、都立高校・都立中学校・都立中等教育学校・都立特別支援学校の臨時休校を5月6日まで延長することを決定した。

 ※ 関連記事 新型コロナウイルス感染拡大 臨時休校要請から2週間 現場では?

 これまで都教育委員会では生徒を時差登校させるという形で学校を再開させる方針だったが、連日、都内で感染者が増加していることを受け、方針を転換した。

 都教育委員会高等学校教育課の落合真人統括課長は、休校延長を決断した理由について、「現在都内において新型コロナウイルスの陽性患者数が急激に増加している状況で、さらに感染経路がわからない患者の数が増えている状況にある。今後感染拡大の局面にあるということで都全体として活動の自粛を呼び掛けている状況がある。こうした状況を踏まえて子どもの健康と安全を第一に考えて休業を行う必要がある。」と説明した。


 ◆ 2か月にわたる休校で学習進度への影響は甚大

 先月2日以降都立学校では臨時休校を継続しているが、臨時休校が延長されたことで2か月にわたり授業ができない状況が続くことになる。生徒の学習への影響は甚大だ。都教育委員会はどのように対応していくのか。

 都教育委員会の落合統括課長は「休業期間中も登校日を設定するなどして学校を含めて子どもたちの学習状況を把握し、始業式や入学式などの機会を活用して教員の方から自宅学習の指導をする」と話している。落合氏は「学校や区市など自治体によって温度差があるので、全部で導入できるということは必ずしも言えない」としつつも、都立学校の中では可能な限りインターネット上での学習教材等の活用を含めた学習指導を行っていくと説明している。


 ◆ 引き続き部活動は禁止

 都立学校では先月2日の休校開始以降、部活動が禁止となっているが、休校延長に伴い、部活動の禁止期間も5月6日まで延長された。


 ◆ 都内市区町村にも協力要請へ

 また、都教育委員会は、近日中に都内の市区町村立小中学校の臨時休校延長に関し、都立学校の取り組み同様の取り組みを求める通知を出す予定だ。落合氏によると、通知はまだ出ていないものの、近日中に出す方針だという。


 ◆ 都立高生「新年度開始を9月に移すべき」

 今回の都内での感染拡大を受け、都立高校生の一人はネット上で学校の年度開始を4月から9月に移すべきだという論説を発表した。

 この都立高生は「ゴールデンウィークにコロナウイルスが収まっているとは思いません」との見解を示し、これから先休校期間がずるずると延長を繰り返していくのではないかと懸念している。都立高生は「(学校の)始まりは遅くなるのに終点は変わってくれない」と、前期の授業や学校生活が失われてしまうことを嘆いている。

 そこで、都立高生は「新年度の開始を9月1日に置き、年度の周期を半年ずらすことが最善」と提言している。
 9月までに新型コロナウイルス感染症が終息していれば、失われるであろう今年度前期の学校生活や大学の入学式等のイベントを実行することができるからだという。
 また、米国などの諸外国では新学年が9月開始であることから、諸外国と学年の開始時期をそろえることで海外留学や海外進学に資する形にできる「千載一遇のチャンス」だと都立高生は指摘し、大人たちに呼び掛けている。

 本紙記者が論説文を書いた都立高生に話を聞いたところ、「これ(論説文)を皮切りにもっと前向きな意見が出てくれると嬉しいのが本心」と述べていた。

 ◇論説文全文◇
 ▽僕の個人的な考えですがゴールデンウィークにコロナウィルスが収まっているとは思いません。実際SARSの時は終息まで半年ほどかかっています。これから先学校は一ヶ月ごとにずるずると休校期間を延長、延長と繰り返していくと想像します。
 私たちの授業や他愛もない学校生活はその延長のたびに減っていき来年の三月には終わりがきます。始まりはどんどん遅くなるのに、終点は変わってくれません。
 ▽ここは、新学期の開始を9月1日に置き学期の周期を半年ずらすことが最善であると考えています。
 入学や卒業、入学者選抜すべてを半年ずらすのです。日本独自の学期制を廃止し、アメリカ等の諸外国でメジャーな9月から始まる学期制にこの機会に変えてみると言う話です。
 ▽(コロナが9月までには終息していると言う前提ですが)すでに失われた学校生活。失われるであろう今年度前期の学校生活。失われることが約束された大学の入学式等のイベント。それすべてに実行の可能性を与えてくれます。(また、それだけでなく、受験シーズンを雪やインフルエンザの流行る時期から離すことができたりもします。)(海外と時期が合うことで今まで以上に活発な海外の学校への進学留学や交流も見込めるかもしれません)
 ある意味で学期の始まりをずらすチャンスは今しかありません。千載一遇のチャンスであると捉えることもできます。
 ▽それに伴う経済的なロスや大人たちの大変さはもちろんあると思います。有識者から見れば素人の妄言なのかもしれません。
 ▽でも、僕は渦中の学生の一人として家で黙って終息を待つだけではいられません。どうしても一度可能か、そしてそれが実行に値する価値があるかを皆さんに、国に考えてもらいたいです。
『The Interschool Journal』(2020年04月01日)
http://interschooljournal.officeblog.jp/22444374archives/20200401html


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ