2020/4/7

証拠隠滅の命令による公文書改竄作業が記録された遺書  ]平和
 ◆ ある下級官僚の死 (週刊新社会【沈思実行】)
鎌田 慧

 「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした」
 安倍昭恵首相夫人が名誉校長を務めていた、森友学園への国有地払い下げ問題をめぐって、自殺に追い込まれた近畿財務局職員・赤木俊夫さん(54歳)の遺書の一節である。
 財務省が鑑定価格の90%引き(8億円以上)、破格の値段で国有地を売却したのは、安倍首相夫人が絡んだ学校建設だったからだ。

 2017年2月26日、上司の池田靖統括官から、赤木夫妻と義母が散歩していた公園に、携帯電話がかかってきた。
 「本省からの指示の作業が多いので手伝ってほしい」。


 日曜日だったにもかかわらず、池田氏が出勤していたのは、佐川宣寿理財局長からの「学園を厚遇したと取られる疑い箇所のすべてを修正するように」との指示を受けての公文書改竄作業だった。

 この遺書(「週刊文春」掲載)を読んで、野党議員の追及を受けているとき、佐川局長の眼を大きく見開いた、怯えた表情を思い出した。
 まるでスリラー映画のような、背後の存在に恐怖する表情だった。あるいは、自分が犯した大罪への恐怖だったかもしれない。

 霞が関の本省から現場へ、慌てふためいて証拠隠滅の命令がきたのは、その日曜日の一週間ほど前。安倍首相が国会で「私や妻が関係しているということになれば、総理大臣も国会議員も辞める」と見得を切ったあとだ。

 「嘘に嘘を塗り重ねるという、通常ではあり得ない対応を本省(佐川)は引き起こしたのです」と書いて赤木さんは縊死
 佐川局長は国税庁長官に
 隠滅官僚たちは出世し、
 安倍首相も麻生財務相も現職に留まり、再調査を拒否している。

『週刊新社会』(2020年4月7日)



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