2020/6/1

歴史や由来を正しく教えて、生徒に自分で判断させているか  X日の丸・君が代関連ニュース
  《D−TaC(「君が代」不起立処分撤回!松田さんとともに学校に民主主義を!)》
 ◆ 2020年度『「君が代」指導にかかわる質問書』
   を大阪市教委に提出


 D-TaCは、2020年5月25日付で、大阪市教委に『「君が代」指導にかかわる質問書』を提出しました。

 参考として2020年2月に学校に届けた「校長先生、教職員のみな様へ D-TaCからのお願い」もいっしょに提出しました。
 大阪市教委との前回協議は2019年1月17日。その議事録が大阪市ホームページに掲載されたのを機に、協議の経過とポイントをまとめた記事をD-TaCブログに掲載しています。
https://democracyforteachers.wordpress.com/2019/06/25

 今回提出した質問書は、2019年1月17日の協議での回答をもとに大阪市教委の認識をただし、大阪市立学校における「君が代」指導の現状とそれをつくり出している原因を明らかにするためのものです。


 この質問と協議を通して訴えたいことは、各教職員・各学校が、自らの責任を果たすために、「君が代」の歴史・歌詞の意味や扱いの変遷を隠すことなく正しく伝え判断するのは、児童・生徒であるとの立場での教育実践に実際に踏み出してほしいということです。


 <質問1>は、『児童生徒に国歌「君が代」の起立・斉唱を求めることが、教育委員会も尊重すると表明している子どもの権利条約にどうかかわるかということについて、大阪市教育委員会の理解を示してください』です。

 大阪高等裁判所2009年9月9日判決は、要旨以下のように判示しています。

 「君が代という国歌が担ってきた戦前からの歴史的役割に対する認識や歌詞の内容から、君が代に対し負のイデオロギーないし抵抗感を持つ者が、その斉唱を強制されることを思想信条の自由に対する侵害であると考えることには一理ある。とりわけ、『唱う』という行為は、個々人にとって情感を伴わざるをえない積極的身体的行為であるから、これを強要されることは、内心の自由に対する侵害となる危険性が高い。したがって、君が代を斉唱しない自由を尊重されるべきである

 卒業式・入学式等で「君が代」を歌うという積極的身体的行為を求められる児童・生徒には、そのことについて(自分にかかわることについて)意見を表明する権利(子どもの権利条約12条)、それにかかわる情報を知る権利(子どもの権利条約第13条)があり、教育委員会・各学校はその権利を保障する義務・責任があることを確認したいと思います。


 <質問2>は、『大阪市教育委員会が「君が代」指導にかかわる教職員への援助・研修等を一切行っていない現状についてどう考えているのか、認識を聞かせてください。』です。

 「君が代」指導の内容について、大阪市教委が一切の援助・研修等を行っていないことを再確認し、そのような市教委に、各学校・各教職員が自らの義務・責任を果たそうとして実施する教育内容に介入する権限がないことを確認したいと思います。


 <質問3>は、『大阪市教育委員会が知ることが大切とする国歌「君が代」の「由来」の最も重要な部分は、明治時代に「天皇陛下の御代万歳」の意味付けを行い、曲をつけて国歌的扱いをするようになったこと、天皇のために命を捧げることが最高の美徳という意識を刷り込む学校教育の中で、重要な役割を果たしたことだと考えますが、この認識についての見解を示してください。』です。

 市教委が昨年の協議の中で、『「由来」などを知ることは大切』と述べたのは、1999年の国旗国歌法制定時の総理大臣談話に『本法律の成立を契機として、国民の皆様方が、「日章旗」の歴史や「君が代」の由来、歌詞などについて、より理解を深めていただくことを願っております。』ということばがあったからです。
https://www8.cao.go.jp/chosei/kokkikokka/kokkikokka.html

 しかし、政府や文科省のいう「由来」は、平安時代からの古歌「君が代」が国歌になったということであり、明治政府によって「天皇陛下万歳」の意味づけをし、曲をつけて、それまでとは全く別物となった「君が代」とその扱われ方、果たした役割にはまったくふれようとしないものです。しかしながら、国歌「君が代」斉唱を児童・生徒に求めるとき「由来」として説明する事実は、明治以降の「君が代」の姿をきちんと伝えることでなければなりません


 <関連の資料>
○ 修身教科書の「日の丸」
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2020/05/hinomaru.pdf
○ 修身教科書の「君が代」
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2020/05/kimigayo.pdf
○ 明治時代に決められた儀式規定
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2020/05/gakkogishikino.pdf
○ 修身教科書の中の儀式(天長節)
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2020/05/kyoikuchokugoto.pdf
○ 教育勅語(高校生にもわかる教育勅語のトリビア)
https://wind.ap.teacup.com/people/11919.html
○ 教育史学会理事会「教育ニ関スル勅語」の教材使用に関する声明
http://kyouikushigakkai.jp/info/2017/0508115621
『D−TaC(「君が代」不起立処分撤回!松田さんとともに学校に民主主義を!)』(2020年5月29日)
https://democracyforteachers.wordpress.com/2020/05/29/


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