2020/7/9

危機は軍隊にとって最高のゴチソウだ。コロナ有事に奔走する自衛隊  ]平和
  =立川テント村通信=
 ◆ 朝雲レポート(4/2号〜5/21号)


 ★ 危機は軍隊にとって最高のゴチソウだ。相手が敵軍であろうと災害であろうと、そしてウイルスであろうと。
 自衛隊の準機関紙である『朝雲』も、「コロナ有事」に奔走する自衛隊を総力で広報。
 自衛隊の「活躍」は3つの段階に分かれている。
 第1フェーズは、3月に始まった水際対策。これは羽田、成田での検疫のほかに、D・プリンセス号での一連の仕事。
 第2フェーズは、4月7日の緊急事態宣言を受けて、各都道府県への災害派遣。長崎県では離島のコロナ患者をヘリで搬送。宮城県では市民に対するPCR検査を実施。高知県や兵庫県では軽症者の隔離施設での生活支援までも。
 第3フェーズは、現場から引いていき、民間や自治体に仕事を移していく段階。自衛隊が先生となって、自治体や民間に、防護服の利用法や防疫の基本的知識を教える衛生教育が全国で行われている。


 この緊急事態宣言の間に、自衛隊が派遣されたのは29都道府県にも上る。特に注意したいのは、衛生教育の講習だ。ここでは自衛隊が、防疫対策のエキスパートとして扱われている。
 防災分野では、役所に自衛官が出向や天下りの形で入り込むようになって久しい。医療・保健の分野でもそれが進んでいくのか、注意する必要がある。(4月〜5月全号)

 ★ コロナを受けて超党派議連が防衛大臣に、「大型病院船」の建造を要請。ベッド数5百床の「海に浮かぶ総合病院」を5年以内に防衛省の所管で作ってほしい、という内容。
 厚労省ではなく防衛省への要請なの?(4/9号)

 ★ コロナ出動の隊員の手記がなんどか掲載されている。
 D・プリンセスに派遣された三和2空曹「自衛隊以外の組織と協同で活動するのはもどかしさを盛じた」「迷彩服の隊員をみると親近感がわき、団結出来た。自衛隊の組織力の強み」だってさ。(4/16号)

 ★ 自衛隊出身の若手国会議員・宇都隆史が『朝雲』に寄稿文を載せている。「コロナ有事に隊員は『雑用まがい』のことをやらされている。士気に影響する。本来は自治体やボランテイアがやる仕事でしょう」と強い調子。自衛官も公務員だろ、と言いたい。調子に乗っている。
 締めは「中国の公表データは信ぴょう性にかけます。国家の品格が問われる戦いなのです」なんだ、ただの右翼か。(4/23号)

 ★ コロナ禍でも戦争訓練に明け暮れる自衛隊の姿を見逃してはならない。共同訓練や派兵の記事をさらっておう。
 4月10日、佐世保の護衛艦が同じく佐世保に配備された米海軍の新型強襲揚陸艦と東シナ海で共同訓練。
 4月22日、西太平洋に飛来した米B1爆撃機を、空自のF16戦闘機が護衛する訓練。
 米国のイラン包囲網の一角として中東に派兵されている護衛艦は、5月10日に全乗務員にPCR検査を実施して2次隊が出発。(5/14号他)

 ★ コロナ禍の4月は部隊再編の季節。今年は例年以上に問題が多い。
 3月26日には、機体を米国に残したまま木更津でオスプレイ部隊「輸送航空隊」が430人で新設。
 発足式で不破隊長は、「オスプレイは陸自のどの機体よりも速く、遠くへどこへでも人員輸送ができる」と胸を張る。事故の懸念への言及は当然どこにもなし。

 同日、沖縄・宮古島駐屯地には、地対空、地対艦ミサイル部隊が計240人の隊員とともに移転
 さらに同日へ沖縄那覇駐屯地に無人偵察機部隊が新設。両部隊とも露骨な海上での対中国シフトのあらわれである。(4/2号他)

 5月18日、府中基地内に「宇宙作戦隊」が発足。20人という小規模な船出だが、防衛省法を改正して、「陸・海・空」につぐ第4の軍として位置づけを与えられた。
 注意したいのは宇宙開発機構(JAXA)との連携。すでに既権路線だが、軍・民・学の垣根を一層低くする「宇宙軍」の新設だ。(5/21号)


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