2020/8/5

安倍を倒そう!(629)<『教育・権力・社会』>  X日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。

 すでに広く流れてますが、東京で中学校の近くの公道でビラまきをしていた都立高校生のI君が、7月8日に副校長に「私人逮捕」され、碑文谷警察に勾留され7月28日に釈放されました。
 その▲ 「私人逮捕」の様子が、インタースクールジャーナルに8月2日掲載されました。
 以下をご覧ください。
 ※記事URL http://interschooljournal.officeblog.jp/23761877archives/20200801html
 「転載・転送・拡散大歓迎」だそうです。
 (但しインタースクールジャーナルが報道している旨併記していただくようお願い申し上げます)とのことです。
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 先日(7月24日)大阪で開かれた、▲ 『第10回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会』の大きなテーマは


「コロナ危機で明らかになった教育の大分岐
―−ICT・オンラインでええんの?今こそ子どもと向き合う学校を」
 でした。

 この「教育の大分岐」は、まさにここ間進められてきた<新自由主義による教育改革>の集大成のようなものですが、これに関する本をこの間二冊(いずれも論文集)読みました。

 一つは『教育・権力・社会』(大内裕和著:2020年1月20日 青土社)で、
 もう一つは『国家と教育』(中嶋哲彦著:2020年3月17日 青土社)です。

 今回は前者に関して簡単に紹介します。
 この本は、
「第一部 新自由主義と国家主義
     ――ゆとり教育と教育基本法 1999−2008」
「第二部 希望と絶望
     ――政権交代と貧困 2009−2018」
 となっており、教育基本法改悪(2006年)前後の20年に展開されてきた新自由主義教育政策をわかりやすく説明してあります。
 一言でいえば、「戦後民主教育」の破壊「新自由主義・国家主義」教育の浸透です。

 詳細に紹介することはできませんので、以下、特に印象に残ったところを抜粋します。

 「第一部」では、
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「選択・責任・連帯の教育改革」は「小さな政府」による
 ナショナリズムに基づく改革案なのである。(42ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 それは「ポスト産業社会」を目指す新たな国家構築のための教育プランなのである。(45ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 経済のグローバル化は産業の空洞化を通して、「国民経済」という一体性を破壊しつつあり、多くの産業で国内の雇用労働力は過剰となっている。
 またIT革命に代表される情報産業は、情報と言う付加価値を生み出すことのできる少数の個人を要求しており、これまでのような知識を共有する均質な大量の労働力を必要としていない。
 教育ルートにおける複線化は労働市場の分極化と結びつく。日経連1995年の/報告書『新時代の「日本的経営」』は、日本における国民経済の終焉とこれからの格差社会の到来を予感させる内容をもっている。(77ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「自由化」というのは何といっても「市場による自由」を意味していて、
 国家からの「規制緩和」や「民営化」ということになる。(92〜93ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「日本人」というカテゴリーは「国民としての一体性」を支える虚構のイデオロギーとしての役割が期待されているのである。(154〜155ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 グローバル化時代のさらなる経済競争とそれを支える派兵国家のためにふさわしい「国民」の育成が、教育基本法「改正」の目的である。(170ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 教育振興基本計画によって、政府→自治体→学校というトップダウン方式での新自由主義改革が行われようとしている。(204ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「第二部」では、
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 政権交代は行われたものの、民主党が目指す自民党政治の解体はまだ道半ばである点を捉えることが重要である。(284ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・1999年に成立した「国旗国歌法案」の衆院での採択に際して、民主党は自主投票を選択した。政府案に賛成した民主党議員が45人、反対は46人であった。(263ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 2012年3月に大阪府で成立した教育行政基本条例、府立学校条例、職員基本条例は、民意の名の下に、実質的には教育基本条例と同様に、教育の政治支配を推し進めるものである。
 教育委員会の独立性は大きく損なわれ、知事→府教育委員会→校長→教員というトップダウンの目標管理システムが構築される。
 それは教育の新自由主義と国家主義を進行させ、教育における格差と管理統制を強化するだろう。(311ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 教育への政治介入、それを可能としたファシズム勢力の台頭、そしてファシズム台頭の温床となっている「格差と貧困」の深刻化、これらを批判する思想と実践が強く求められている。(312ページ)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 以下には、
 「身就貧困ビジネスとしての奨学金」
 「貧困化する大学生と経済的徴兵制」
 「奨学金問題の現状と今後の課題」
 などの論文が収めてあり、大学と大学生が抱える深刻な問題について具体的に指摘されています。

 全407ページですが、読みやすいので、時間があれば読んで見てください。
 どのようにして現在の教育になってきたのかがよくわかります。

 ところで、「希望と絶望」は対立物の統一(弁証法:対立しながらも依存しあっているという事)ですね。

 次回は『国家と教育』です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 (おしらせ)
 『公開討論会「2020年コロナ下の学校現場」』(名称多少変えました)
 <日時>2020年9月6日(日)13:00開場、13:30開会〜
 <場所>しごとセンター・地下講堂
 <内容>@参加者からこの間の動きと現状を報告してもらう
      A討論 B提案 Cまとめ
      義務制、高校、特別支援学校の教員、子ども食堂、
      高校生、大学生などの方々が参加予定です。
 <対象> 現場教職員をはじめ関心を持つ人々に広く集まってもらう。
 <資料代>500円
 <主催> 都教委包囲首都圏ネットワーク


 ==================
  【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
 ==================
  東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
 ==================
  対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
 ======================

*********************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
 http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト

 http://hinokimi.


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ