2020/9/23

コロナ禍での学校の“新しい日常”。でも学校でソーシャルディスタンスは無理だ  X日の丸・君が代関連ニュース
  《被処分者の会通信から》
 ◆ 今、都立高校が“暑い”
   平常授業開始後の全日制都立高校の状況

川村佐和

 6月29日から都立高校は平常授業を開始した。といっても状況は学校によって違う。
 私の職場では生徒は9時登校で45分6時間授業を行っているが、10時登校40分6時問授業の学校もあれば、9時登校50分6時間授業の学校もある。8時30分登校50分6時聞授業の学校まである。
 A高校では、授業日数を確保するために、海の日もスポーツの日も授業をし、終業式の日まで考査で、夏休みに答案返却や通知表配布を行ったということだ。

 授業日数確保と言っても、都立高校では3〜5月は考査や行事等で、もともとそんなに授業は多くない。文化祭もないから2学期はずっと授業だけだ。しかも3学期はなんと1月4日から始まるのだ。
 これでは授業確保しすぎてしまうのではないだろうか。


 またコロナを理由に企画調整会議や職員会議をWebで行っている学校もある。二学期に入ってからもWebで行っているそうだ。

 分散登校後期から部活も再開したが、それまでの道のりは相当険しかった。担当の教員は、問題が起こった時の責任を取りたくない校長から毎日のように責められ続けて、鬱状態一歩手前という状態になっていた。

 私の職場では、1,2年生の成績については2学期が始まってから成績会議を開いて通知表を渡す計画を立てていた。しかし、都教委はそれを許してくれなかった。1学期の成績は1学期中に渡さなければならないのだそうだ。
 そのため、1学期の成績処理はいつもより短期間でこなさなければならず、7月の4連休はずっと採点と成績処理に追われた。

 コロナ対策ということで、教員にはマスクだけでなくフェイスシールドも配られた。
 教卓に置くプラスティックボードもたくさん送られてきたが、今は使用している教室はない。
 高さがないので、教員の顔は全く隠れない。設置してあると「黒板の字が読みにくい」と生徒に不評だ。風で倒れて事故になりそうになった教室もあった。

 1台百万円以上もするらしいサーモグラフィーも学校に送られてきた。玄関に設置し、保健部の教員が毎朝早くからこれで生徒の体温をチェックしている。
 生徒は生徒で、毎日家で体温を測って「健康観察表」なるものに記入して持ってくることになっている。
 この「健康観察表」は朝のSHRで副担任が集めて、帰りのSHRで担任が生徒に返す。
 教員も毎朝体温を測って「健康観察表」に記録し月末に管理職に提出しなければならない。

 夏休み前までは、教室清掃の後、担任が教室の生徒が手を触れる可能性のあることころを全部消毒していたが、8月6日付の文科省の通知によって、2学期からは机・椅子の消毒はやらなくてもよいということになった
 教室以外の場所については、放課後毎日保健部の教員が消毒を行っていたが、通知により2学期からはトイレや洗面台の消毒はなしになった。

 授業中は教員生徒もマスクを着けなければならない(体育以外)。昼食時は自席で前を向いて食事をすることになっている。
 しかし、そもそも狭い教室に40人も生徒がひしめいている状況が「密」で危険なのだ。学校でソーシャルディスタンスは無理だ。
 授業中はマスクをしていても、休み時間になると多くの生徒はマスクを外して「濃厚接触」している。

 今はまだ8月。それなのに都立高校では毎日”暑い”授業が行われている。
 暑い。とにかく暑い。窓やドアを開けて換気をしているため私の職場の年代物のエアコンはまったく役に立たない。しかもマスクを着けている。
 頑張って学校に通っていた生徒たちも水曜日あたりからバタバタと倒れ始めた
 行事も何もなくて長い地獄の2学期が始まった。
 今私は文化祭実行委員会の生徒と文化祭にかわる文化的行事を計画しているところだ。マスク生活で行動も制限されて息苦しいことだらけの学校生活だが、なんとか生徒の活躍の場を確保したいと私は考えている。(8月29日記)

『被処分者の会通信 第129号』(2020年9月9日)


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