2021/1/18

鶏の飼育に関する国際規格案に反対した大手業者と吉川元農水相  ]平和
 ◆ 鳥インフルエンザは鶏の反乱? (週刊新社会)

 昨年の末、鶏卵大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の元代表が、2018年11月に農相だった自民党の吉川貴盛衆議院議員(当時)に、鶏の飼育に関する家畜福祉の国際規格案に反対するよう現金を渡したと報じられた。
 日本で家畜福祉の国際規格案が採択されれば、国内の鶏卵業者の95%が対応できず、経営に大きな打撃を受けるとのことだ。
 その後、農水省は規格作りを進める国際獣疫事務局(本部パリ)に反論、その後規格案は修正されたという。

 大手鶏卵業者には百万羽近いとてつもない規模の経営もある。
 ウインドウレス鶏舎が主流で窓が全く無いのだ。換気扇が唯一の生命線で、鶏は体温が40度もあり呼吸も大きい。盛夏に止まればたちまち熱中症でアウトだ。
 鶏舎内はほこりまみれで湿気も高い。それで、呼吸器系の病気も多いと聞く。


 狭いケージに閉じ込められた鶏がストレスで仲間の鶏を突かないよう、くちばしは丸く短く焼き切られている。
 窓なし鶏舎なので冬も暖かく寄生虫も絶えない。
 鶏は動物なのに一生太陽光に当たらない。
 薬剤なしでは鶏は生きていけないのが現状だ。

 鳥インフルエンザが西日本で猛威を振るっているが、厳重に防疫体制を備えている鶏舎で発生している。

 翻って、1000羽以下の小規模な私たちの養鶏は、年中太陽光の届く開放鶏舎。ケージではなく土間での平飼いだ。
 一坪あたり10羽以下の薄飼いで砂浴びもできるし、産卵は少し高い所の産卵箱で、就寝は止まり木で。
 真冬はマイナス5度に下がるが、鶏は元気で産卵もほとんど下がらない。盛夏の高温には少し弱いが、鶏も夏ばてして当たり前だ。

 家畜福祉のすべてをクリアしているわけではないが、うちでは薬剤ゼロでも38年間病気もゼロだった。
 鳥インフルエンザに100%罹患しないとは言い切れないが、決して恐れてはいない。
   (兵庫県有機農業研究会HOAS理事長 牛尾武博)

『週刊新社会』(2021年1月12日)


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ