2021/4/10

コロナ禍で、学校現場への強制力・国家主義色を増している東京都の卒入学式  X日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ コロナ禍の都立高校等の卒業・入学式
   〜都教委が通知一本で、大音量の"君が代"のCDを、国旗に向かって起立し聞かせる

永野厚男・教育ジャーナリスト

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"君が代"5次訴訟を提訴した現・元教職員ら
〜3月31日の卒業式総括集会で(撮影・永野厚男)

 「日の丸・君が代不当処分撤回を求める被処分者の会」が3月31日午後、東京都豊島区内で開催した卒業式総括集会を取材しました。この日の午前、東京都教育委員会の発した"君が代"不当処分(再処分を含む)の撤回を求め、15人の現・元教職員が東京地裁に5次訴訟を提訴しました。

 "君が代"関係の情報開示請求をしている都民とも連携しつつ、これらの動きを現在月刊誌に執筆すべく、更なる取材を進めています。
 月刊誌はどうしても発行が遅くなるので、『パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2』の読者の皆様に、以下、現時点の取材の一部をご報告します(中間報告という感じですが・・・)。


 1年前、コロナ禍の都立高校等の卒業式直前の2020年2月28日、飛沫感染の恐れがあるのに、東京都教育委員会指導企画課の小寺康裕課長(当時。現都教職員研修センター研修部長)と桐井裕美主任指導主事(当時。現日野市立第3小校長)らは、"卒業式の調査"と称し、"君が代"の起立・斉唱を強制する朝令暮改の事務連絡を出した。

 これに対しては、開示請求した都民の得た様々な内部文書も参考にしつつ、私が月刊『紙の爆弾』2020年6月号の、
 ※ 〈【特集】《続》「新型コロナ危機」安倍失政から日本を守る〉都立学校卒業式 飛沫感染防止より"君が代"執着の都教委
 という題の記事で詳細に暴き出し、都教委に強い批判を浴びせ、その後、『東京新聞』等も詳細な記事を載せた。

 藤田裕司・都教育長(60歳)の20年4月1日付通知は、"君が代"を含む歌(歌唱)は一切なしとし、20年4月の入学式では、(八王子市・日野市等の公立小中は"君が代"起立・斉唱を強行したものの、)国立市や杉並区の公立小中では"君が代"一切なし(起立・斉唱はもちろん、メロディーもなし)の入学式を実現できた(但し、校歌もなし)。

 日の丸は相変わらず壇上正面だったが、とにかく"君が代"一切なしはすばらしく、国立市のある中学校では入学式終了後、校長の感動的な話もあり、保護者から大きな拍手が起きている。
 また、安倍政権下の一斉休校要請の影響もあり、都立高校は入学式そのものがない学校が多く、必然的に20年4月時点では"君が代"は一切なかった。

 しかし、どういう政治的な動きがあったかは不明だが、今年(21年)3・4月の卒業・入学式に向け、藤田裕司氏らが20年12月24日に出してしまった2種の通知は、「歌唱は行なわない」と一見コロナ禍を気にするポーズを取りつつ、「天皇の治世の永続を願う」という政治色濃い歌の"君が代"の歌詞入りCDを、「会場全体に響き渡るように」と、音量までを大音量と指定し、流すよう強制した。

 その上で、藤田裕司氏ら通知は、生徒・教職員全員を壇上正面の国旗に向かって起立させ(戦前の"御真影"への敬礼を髣髴させる仕草。なお、参列する保護者にも起立を促している)、起立しない教職員を「処分する」と脅迫し、学校現場への強制力・国家主義色を増している。

 都教委が"君が代"CDの「歌詞入り」や「音量」にこだわる理由を追う。

《以下は月刊誌に、対都教委"君が代"5次訴訟の詳細と共に、続きを書いていきます。》


 また、国立大学法人・千葉大学が2021年4月5日(月)、「新型コロナウイルス感染対策」として、10学部を2グループに分け、千葉ポートアリーナ(千葉駅から徒歩15分強の、かなり広い2階席もある、大きい体育館)で開催した入学式を取材しました。

 「コロナ対策」ということで、保護者を含め部外者は一切中に入れないので、式終了後の聞き取り取材となりましたが、スペースがあれば、以下を加筆していきます。

 千葉大は「学問の府」なのに、自民党の下村博文氏(66歳)が文科相当時、文科省の大学への"君が代"調査を強行した、そのもっと前から、"君が代"を強制している大学です。

 会場の正面左側に都教委通達のように、大きな日の丸が貼り付けてありました。その上にスクリーンがあり、後方の席からも中山俊憲学長の顔が見られるよう大映ししていました。

         ↓

 千葉大学(天笠茂特任教授・貞広斎子教授ら、学習指導要領策定に関与する中教審委員を、多く輩出)が、2021年4月5日(月)開催した入学式の流れ
ご起立願います。

ただ今より令和3年度千葉大学入学式を挙行致します。

国歌演奏

※ ずっと前から、学内の学生サークルの管弦楽団が"君が代"を演奏してきたが、今年はコロナ禍なので、CD演奏だったという情報があり、歌詞入りだったかを含め、現在調査中。→"君が代"をやること自体、大学の自治を放棄しており、全く誤っているが、後掲の学歌を「斉唱」としているのに比べ、"君が代"は「演奏」としている違いがある。この違いは、千葉大当局幹部に僅かに、ささやかな良心のカケラがあるのかも。

ご着席下さい。

入学許可(学部ごとの入学者数等)。ご起立下さい。新入生2,423名の入学を許可します。

中山俊憲学長告辞

入学生宣誓

※ この間、新入生は起立させられる。

最後に学歌斉唱(大学では校歌と言わず、学歌というただ、今年はコロナ禍なので、司会が「学歌斉唱」と発声するが、実際は演奏だけだったとか、歌詞入CDを流したといった可能性もある)。
 ※ 次の事実も取材しました。

 昨年(2020年4月)の入学式までは「開式の辞→そのまま"君が代"に」の所は、「起立! 礼! 着席!」という号令でした。
 しかし、学生(当時の1年生)が大学当局に「号令口調で、気分が落ち込んでしまう」という趣旨のことを伝えてきた。
 この意見を受け、千葉大当局側が検討し、「命令口調だと嫌な方もいる、丁寧な口調にしても(ずっと前から"君が代"をやっている)式の進行に支障がない」と考え、今年から「ご起立願います。・・・国歌演奏。ご着席下さい」という丁寧な(柔らかい)言い方に改善した


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