2021/4/14

女性の待遇は自衛隊を変えるのか?「女性限定」での自衛官募集が活発化  ]平和
  =立川テント村通信=
 ◆ 朝雲レポート(1/28〜3/18号)


★自衛隊の「仮想敵」が中国になって久しいが、最近の勢いは冷戦時代の「対ソ連」を凌駕する勢いだ。「敵」に対する悪罵の類は、『朝雲』紙でも全面展開をみせている。
 「中国は大日本帝国と同様に実力を過信し、早まった」(1/28号)
 「覇権政策を否定しても、現実には全アジアを中国に同化させる政策を続けてきた」(2/11号)
 「ロシア人も中国人も相手が自分より劣るとみるや、より力業で押してくるところで共通する」(2/18号)←ヘイトスピーチである。
 「宇宙開発利用は、前半が米ソ、後半が米中対決の歴史…宇宙は一歩も引けない場所」(3/4号)

★ひどい中国論の横行のなかで、防衛研究所・門間部長による長文『揺れ動く米中台関係』が読ませる(2/11号掲載)。筆者は中国への留学・赴任歴も長く、専門が「人民解放軍史」という人物。


 「習近平政権は、台湾統一を棚上げする宣言を出せるほどの権威を有してはいない…毛沢東やトウショウヘイとは違い国民から大きな批判を受けて失速する危険性を秘めている」

 「トランプは11回にわたり台湾に武器売却。米軍艦の台湾海峡通過も過去最多。しかし同政権も、米中台関係を転換させたわけではない。米国には、中国こそが交渉相手」

 「米国にとって台湾は交渉力ード、手持ちの駒。トランプの台湾優遇策は、駒としての台湾の価値を高める意味。バイデン政権も同じだろう」

 「中国は対米関係が悪化し、日本に対してやや融和姿勢。日本が珍しく中国に強気に出られる千載一遇のチャンス」

 「この機に日本を守る施策を実現すべき。尖閣上空の大臣視察、専門家の上陸による環境調査の実施などもよい」

 結論は全く同意できないが、このリアリズムには少しホッとさせられる。

★元防衛省官房長・鎌田昭良による戦史の連載『前事不忘後事之師』が冷静でよい。すでに60回を超える長期連載で、旧日本軍の戦争への批判的検証を続けている。
 2/4号は1939年ノモンハン事件の総括
 「スターリンが日本との国境紛争を国際的文脈のなかでとらえ、戦争指導をしていたことは確実。…他方日本軍は一貫して事件を孤立した戦闘として扱い、国際的側面を認職した形跡はなく部隊の名誉や威信に異常に固執する。…政治指導者による戦争指導の面においても明らかに日本はソ連に劣っていたと言わざる得ない」
 最近の自衛隊は、これくらり意見でも「サヨク」呼ばわりされてしまいそう。

★女性の待遇は自衛隊を変えるのか?
 21年度の防衛予算では、女性隊員向けの基盤整備に46億円の予算、基地への女性用浴場新設、女性向け隊舎の改修、艦艇の女性用区画の新設などである。
 朝霞の「女性自衛官教育隊」は、中隊を2から3に増やし、女性隊員増加に対応する。(2/25号)

★最近自衛隊は女性隊員を「クイーンズ」と呼んでいる。
 空自小牧基地のC130輸送機が、機長以下5名の全クルーが女性編成という初の「空女フライト」を実現したと写真満載の大見出し。
 「基地の女性隊員たちは、それぞれ育児、介護の壁に向き合いながら、周囲の支援も得て厳しいミッソョンにも挑んでいる」とのこと。
 この扱い方のマズさにまだまだ自衛隊は気付けないいだろう。(2/11号)

「女性限定」での自衛官募集も活発化している。
 国立市の女子体育大学での説明会では、「女子会風の座談会をメインに、女性自衛官が異体験や人生股計を紹介した」とのこと。
 群馬の高崎では、募集事務所で「ガールズトーク」(ママ)を開催。「当初緊張気味の参加者も、『女子会』形式で紅茶やチョコを飲食しながらリラックスして会話した。すると次第に緊張もほどけ…」
 端的に、「女には菓子でも食わせてお喋りさせておけ」感がプンプンと匂う。最近に至っても演習中にレイプ事件が起こるほどの職場であることに正面から向き合っているとは到底思えない。(2/4号)

★震災10年を追悼して、歌手MISIAが松島基地でブルーインパルスと共演。MISIA「復興のシンポルであるブルインの前で歌うことに強い意味を感じる。自衛隊の皆さんへの感謝の気持ちを歌いたい。」なるほど、それで紅白のトリなわけね。(3/18号)

『立川自衛隊監視 テント村通信 第518号』(2021年4月1日)



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