2021/4/20

子どもを使って「やってる感」を出すのはいい加減にして欲しい  ]Vこども危機
 ◆ なぜ部活動を止めるのか (東京新聞【本音のコラム】)
前川喜平(まえかわきへい・現代教育行政研究会代表)

 部活動の休止で新型コロナの感染拡大が止められるとは到底思えない。
 大阪の学校は三月二十五日から四月七日まで春休みだった。大阪の感染者は休み中も休み明けも増え続けた。学校を休みにしても、感染拡大を止める効果はないということだ。いわんや部活動だけ休止しても、その効果はほぼゼロだろう。

 大阪では修学旅行や遠足も延期か中止にするという。なぜ子どもにばかり我慢を強いるのか
 プロスポーツは観客を集めている。スポーツジムは営業を続けている。子どもに厳しく大人に甘いのはどういうわけだ。
 吉村知事は「子どもを感染から守る」と言う。ならばまず大人の活動を抑制して、大人が家庭や学校にウイルスを持ち込まないようにするべきだ。


 正当な補償のある休業要請で大人の集まる機会を減らすとか、学校の教職員に定期的なPCR検査を実施するとか、部活動を禁じる前にやるべきことがあるだろう。

 学校を使って「やってる感」を出すのは、昨年の一斉休校と同じ構図だ。
 子どもは補償を求めないから、一円も使わずに「やってる感」が出せる。子どもなら選挙にも響かない。だから政治家には都合がいい

 感染拡大は続き、「やってる感」はあっという間に消えるだろう。あとに残るのは部活動を禁じられた子どもたちの悔しい思いだけだ。

『東京新聞』(2021年4月18日【本音のコラム】)



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