2021/5/12

「ちいさな弾圧事件」でも重大な「憲法違反」。「憲法の日」集会・デモの弾圧はは忍び寄る戦争。  ]平和
 ◆ ちいさな弾圧事件 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 憲法記念日の五月三日国会前集会が始まる前、参加しようとした市民が機動隊員に阻止され、腕を振り払っただけで「胸に手が触れた」として現行犯逮捕された。公務執行妨害の容疑である。
 わたしは現場にいなかったが、いままでなんども国会前集会に参加するとき、機動隊員に阻止されたり、迂回(うかい)を命じられたりしたが、主催者だ(本当のことです)と抗議したり、一般通行人のカオをして通り抜けてきた。

 今回逮捕されたのは全国一般労組東京南部の役員。だからか、翌朝、自宅へ六人もの捜査員が到着、徹底家宅捜索、パスポートまで押収した。重大犯罪あつかいで十日現在、まだ勾留中である。
 「このような些末(さまつ)な「事件」で、逮捕、家宅捜索、一週間にわたる勾留は異常だ。


 内田雅敏弁護人は「証拠隠滅、逃亡のおそれなどを具体的に検討することなく、漫然と認定して勾留したのは、許せない」と抗議している。

 安倍・菅内閣が長期化するにつれて、治安対策が厳しくなってきた。
 自分の身内には甘く、批判者には厳しいのは暴政である。
 表現・集会の自由と個人の人権尊重は、平和憲法を支える基本精神だ。

 関西での生コン支部への不当労働行為、逮捕権の乱用、幹部の六百日以上の長期勾留などは、憲法違反といえる大事件だ。
 集会、デモの弾圧、人権侵害は忍び寄る戦争といえる。

『東京新聞』(2021年5月11日【本音のコラム】)


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ