2021/7/28

第11回「日の丸・君が代」問題等 全国学習・交流集会 報告資料〔大阪C〕  X日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 2021.7.18第11回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会へ 報告
元大阪市立中学校教員 松田幹雄(グループZAZA、教職員なかまユニオン)

 1.「君が代」調教NO!松田さん処分取消裁判の経過

 <戒告処分と大阪市人事委員会への審査請求・裁決>
 2012年2月29日 大阪市国旗国歌条例制定(2012年5月大阪市職員基本条例制定)
    ※2011年度卒業式不起立での大阪市での処分 戒告…中1、小1、訓告…中1
 2015年3月12日 大阪市立中野中学校卒業式で不起立(3年担任 転勤1年目)
      5月13日 戒告処分辞令
      7月10日 大阪市人事委員会に戒告処分取り消しの審査請求
      7月13日 支援組織D-TaC(Democracy for Teachers and Children
      〜「君が代」処分撤回!松田さんとともに〜)結成⇒ブログ開設


 ※以降、市教委側弁明書に対する弁駁書5通、陳述書・陳述書(2)提出、公開審理2回(2018年10月25日:証人…処分担当課長・校長、2018年12月6日:証人…松田本人)、2016年4月1日再任用(以降、継続して大阪市U中学校⇒2021年3月31日65歳で退職)
 2020年6月22日 裁決(処分を承認)

 <大阪地裁提訴と口頭弁論の経過>
 2020年12月17日 大阪地裁に『「君が代」調教NO!松田さん処分取消裁判』提訴
 2021年2月24日 第1回口頭弁論(原告訴状陳述、被告答弁書陳述、原告冒頭意見陳述)
     4月22日 第2回口頭弁論(原告第1準備書面陳述)
     6月30日 第3回口頭弁論(被告第1準備書面陳述、原告第2準備書面陳述)
     9月22日 第4回口頭弁論予定


 2.「君が代」調教NO!松田さん処分取消裁判の原告主張の重点・論点

 @ 事実の認定…松田の不起立を見た生徒・保護者はほぼいない。
 処分理由は、生徒が見る可能性のあった不起立を、大阪市国旗国歌条例と職務命令に反して行ったこと。市教委・校長は、情感を伴わざるをえない積極的身体的行為(2009.9.9大阪高裁判決)である「君が代」斉唱を卒業式の式次第に位置づけながら、「君が代」の歌詞の意味や扱いの変遷など、生徒に伝えるべき内容を明らかにしないだけでなく、それを伝え、どう考えるかは生徒自身が決めることとした松田作成の学習資料の活用を禁じたこと。
 「君が代」強制のもたらす問題と不起立の理由を記して市教委に提出した松田の上申書・上申書(2)について、公正公平な処分審査を担保するために設置されているはずの大阪市人事監察委員会教職員分限懲戒部会で一切検討されず、一切の部会審議の記録もないこと。処分を決めた教育委員会議でも検討されていないこと等。

 A 大阪市国旗国歌条例と教育長通知にもとづく卒業式の実態…大阪市国旗国歌条例の意味するところを示した教育長通知(@ピアノ伴奏等によって児童・生徒が国歌をしっかり斉唱するよう指導、A自らが起立・斉唱することが教育効果を高めることを教職員に周知、B教職員に職務命令を発出、を校長に指示)に従った卒業式の実態は「調教」(戦前の学校における「教化」)。教職員の「起立・斉唱」は慣例上の儀礼的所作ではなく、率先垂範行為としての教育活動。東京の判例を機械的に当てはめることは許されない。
 B 国際法違反…子どもの権利条約12条・13条・14条・28条・29条違反、教員の地位に関する勧告80項、50項違反、国際人権自由権規約2条、18条、19条違反を主張。

 ※ 原告第2準備書面で請求の理由を追加
 ⇒「2015年1月23日付教育長通知で校長に命じられた式次第による2015年3月12日大阪市立中野中学校卒業式の実施は、憲法26条、教育基本法前文、第1条等、及び、子どもの権利条約第28条2項、第29条1項に違反する違法な特別教育活動であるため、同式次第に従うべく命じられた職務命令並びに条例第4条の適用は違法であるため、本件処分は無効である。」
 証拠として、子どもが主人公の卒業式をめざした取り組みの証言を提出。
 条例と教育長通知による強制によって、その努力がつぶされ、戦前と変わらない「教化」の場(天皇を象徴とする日本国家を従うべき存在と刷り込む場)に変えられていることを告発。


 3.『コロナ在宅勤務不払い裁判』(2020年9月17日提訴 2021年9月27日第6回口頭弁論予定

  (裁判紹介ビラから)
 ◆ 大阪維新のコロナ無策を転換させよう
   「コロナ在宅勤務不払い裁判」にご支援を!


 大阪市立中学校の教員だった松田さんは、2020年3月15日、教職員なかまユニオンのILO・ユネスコ合同専門家委員会(CEART)要請団の一員として、スイス・ジュネーブで、大阪維新支配下の「君が代」処分のあり方や人事評価制度が、国連「教員の地位に関する勧告」(1966年)に反していることを訴えました。
 3月17日夜に帰国して、新型コロナウイルス政府専門家委員会が欧州からの入国者(帰国者)に2週間の待機と公共交通機関不使用を要請する方針を出したことを知り、その後、3月31日までの2週間、自宅勤務を行いました。校長と確認の上で始めた自宅勤務を大阪市教委が認めずに「欠勤」とし、それを理由として人事評価も最低評価とされ、合計147,723円の賃金・賞与が差し引かれました。
 松田さんは、2020年9月17日、大阪地裁に、その未払い賃金・未支払い賞与の支払い、及び、損害賠償を求めて、提訴しました。
 松田さんは、「市教委の欠勤扱いはおかしい。大阪市新型コロナウルス感染症対策本部長・松井市長の責任で、勤怠の扱いを見直してほしい。」と訴え続けましたが、松井市長はその訴えを無視しました。
 深刻な感染実態を隠すことばかりに注力している大阪維新のコロナ無策を転換させるための裁判です。ご支援、よろしくお願いします。
 ※裁判の情報は、教職員なかまユニオンHPに掲載。


 4.社会のあり方を問う運動として

 『「君が代」調教NO!松田さん処分取消裁判』は処分取消と学校に民主主義を実現することを目的としたD-TaCに支援してもらい、『コロナ在宅勤務不払い裁判』は教職員なかまユニオンに支援してもらっています。
 ブログ・HPに裁判提出書面も含めて裁判経過を掲載してもらっています。

 『「君が代」調教NO!松田さん処分取消裁判』では、経過からそれまで伏せていた学校名を明らかにして闘うことを決めました。6月30日の第3回口頭弁論は、事前に「えぇっ!元中野中学校の先生が…!?市教委相手に裁判!?」という裁判紹介チラシを中野中学校校区にポスティングして臨みました。
 D-TaCメンバーを中心に仲間の協力を得て合計13人で15000枚をポスティングし、そのビラを見てこの裁判を知って裁判傍聴に来てくれた人が2人いました。

 『コロナ在宅勤務不払い裁判』では、この裁判についての意見投稿を呼びかけ、今、大阪市ホームページに5通の投稿が掲載されています。(「コロナ在宅宅勤務不払い裁判」で検索)

 木川南小学校久保敬校長の「提言」にもあったように、「教育の問題は社会の問題」との立場で広く訴え、維新支配を打ち破り、子どもと教職員の権利を確立するためにぜひ勝利したいと思っています。


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