2021/7/28

NHKも民放も、朝から晩まで、ゴリン、ゴリン  ]平和
 ◆ 東京五輪という装置 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 もはや「国民の命と健康を守る」などとは言わない。
 菅首相、開き直ったように「大会主催国として、世界の国々に対する義務を果たさなければならない」。東京五輪の大スポンサー、米テレビNBCのインタビューで語ったそうだ。
 国内のコロナウイルスの感染者よりも「世界四十億人以上の観戦者」が大事と、国威発揚に胸を張っている。

 柔道選手が最初の金メダルを獲得すると、さっそく電話をかけて「多くの子どもや若者が希望をもらった、と思う」と感謝する場面をNHKで流させた。まるで武功のあった軍人に、金鵄(きんし)勲章を授与する気分だったのだろう、とは、私の想像である。
 それにしても私たちの受信料で経営されているNHKのはしゃぎ過ぎは過剰だ。腹立たしい。


 総合、Eテレ、BS1は朝から夜までニュースの時間も潰(つぶ)してゴリン、ゴリン。開幕と同時に原発事故とコロナ感染、二重の緊急事態宣言下にある日本の状況を閉幕、生活困難な人達の悲惨を覆い隠す役割を果たしている。
 民放も放送当番のような交代制で、午前九時から午前二時までゴリン、ゴリン

 東京では二十五日、千七百六十三人の感染者。反対者は「反日だ」と安倍前首相が言い募った。昔だったら非国民、といいたかったのであろう。
 いま辛うじて新聞が批判的な記事をだしている。奮闘を期待しています。


『東京新聞』(2021年7月27日【本音のコラム】)


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