2021/10/24

<b> ◆ 安倍氏は「私、妻、事務所が関与なら議員も辞める」との公約を実行せよ</b>  ]平和
  =たんぽぽ舎です。【TMM:No4325】「メディア改革」連載第79回=
 ◆ 総選挙の最大の争点は安倍型政治の総括と、脱原発か否かだ
浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

◎ 衆議院選挙(31日投開票)で、極右靖国派の安倍晋三元首相(山口4区で立候補)が告示日の10月19日、山口県下関市の海峡ゆめ広場で第一声を上げた。首相在任中、安倍氏が公示日に地元に戻ることはなく、2009年8月の衆院選以来、12年ぶりだという。

 安倍氏は支持者を前に社会保障制度の拡充や雇用の増加など、これまでの実績を強調した。「桜を見る会」公選法違反事件で、東京地検特捜部は検察審査会の不起訴不当の議決を経て安倍氏らを被疑者として再捜査中だ。
 しかし、安倍氏は「桜を見る会」前夜祭の費用補填や、「私、妻、事務所が関与していれば総理も議員も辞める」(2017年2月17日衆院予算委)と誓約した、学校法人「森友学園」・安倍晋三記念小學院への国有地値引き売却については触れなかった。


 ◆ 公選法違反容疑の安倍晋三氏が全国各地で応援活動

 安倍氏は選挙戦3日目の21日、ツイッターで「全国遊説をスタートします」と応援に入る候補者名を記載した。
 また19日には、ユーチューブチャンネルも開設し、影の首相と呼ばれていい気になっている。
 安倍氏は、横浜市内の演説では、「日米同盟は廃止、自衛隊は憲法違反、これが共産党の基本的な政策だ。共産党の力を借りて、立憲民主党が政権を握れば日米同盟の信頼関係が失われる」と強調した。

◎ 数々の疑獄事件で逮捕され、有罪判決を受けてもおかしくない「国政の私物化」事件を繰り返した政治家が大きな顔をして各地を回るのを見ると、自民党の党員・支持者は「犯罪として処罰されなければ何でもあり」「みんないずれ忘れる」と思っていることが分かる。
 権力を維持すれば、隠蔽、改竄、ウソで何とか乗り切れるというおごり体質だ。
 安倍氏が「桜を見る会」疑獄を巡り、国会質疑で行った虚偽答弁は118回(衆院調査局調べ)に上る。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/75781
 また、安倍記念小事件では、配偶者の昭恵氏の関与を消すため財務省文書改ざん事件が起き、改ざんを強要された近畿財務局職員の赤木俊夫さんが自死に追い込まれた。
 河井克之元法相夫妻の選挙違反では、自民党本部からの1億5千万円送金を指示したのが安倍氏だ。

 ◆ 安倍氏の元政策秘書・初村氏が長崎1区で立候補

◎ 山口4区には、れいわ新選組新人でプロレスラーの竹村克司氏が政権反対党の統一候補として出馬している。
 安倍記念小疑獄では、昭恵氏の関与がはっきりし、「桜を見る会」事件では、公設第一秘書の有罪が確定した。「事務所が関与していれば総理も議員も辞める」と明言した安倍氏は今回出馬してはいけなかった。
 安倍氏は政界を引退するどころか、「金庫番として事務所の顔」だった秘書を今回の衆院選に出馬させている。自民党の公募で長崎1区から出馬した安倍前首相の元政策秘書を9年間務めた初村滝一郎氏(42)だ。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86245?imp=0

 初村氏は大阪芸大卒業後、ビックカメラ勤務を経て、2004年から安倍事務所に勤めた。祖父の滝一郎氏(同姓同名、元参院議員・労働相)と父の初村謙一郎元衆院議員はともに、長崎地盤の国会議員。父の謙一郎氏は安倍氏が加計学園の加計孝太郎理事長と親交を深めた南カルフォルニア大学留学時代からの親友だ。
 「リテラ」によると、安倍夫妻が仲人を務めた初村氏の結婚披露宴には加計氏やNHKの岩田明子記者が出席していた。
https://lite-ra.com/i/2021/10/post-6052-entry_4.html
 長崎県連は女性県議を候補と決めていたが、安倍氏から県連幹部へ『うちの秘書が応募する。公平な選定をお願いする』と電話があり、県連は7月16日に「安倍首相の懐刀」の初村氏を候補に決めた。

◎ 私は、「週刊読書人」(2020年5月29日)に寄せた、籠池泰典、赤澤竜也著『国策不捜査 「森友事件」の全貌』(文藝春秋)の書評で、初村氏について書いている。
https://dokushojin.com/review.html?id=7227
 <安倍事務所の初村滝一郎秘書から二月二三日昼過ぎ、京都に身を隠していた籠池氏の携帯電話に突然電話があった。「おたくの瑞穂の國記念小学のホームページに載っている昭恵夫人の写真とコメントを削除してください。夫人も了解済みです。即刻削除してください。いいですね。今から幼稚園の方にもファクスを送ります。すぐに記事を削除してください」籠池氏は、「恫喝に近い口調で迫ってくる」初村氏の命令に仕方なく従った>

◎ 籠池氏は、「昭恵夫人も了解している」という初村秘書の発言はウソだと断言している。初村秘書のこの言動だけでも昭恵氏、事務所の疑獄への関与は明らかだ。
 初村氏は「桜を見る会」疑獄でも暗躍している。
 安倍氏が2019年11月15日に自分からぶら下がり取材に応じ、20分間にわたり釈明した。当時、毎日新聞などがニューオータニ側から、「宴会の費用は1人1万1千円かかる」などという証言を得て報じていた。
 「週刊文春」によると、ニューオータニの広報部長ら2人が同日、衆院第一議員会館にある安倍事務所に呼び出され、「会費5000円」ということが「厳重に“確認”」されたと官邸関係者が証言。初村氏が官邸に出向いてその報告を行った。つまり、ホテル側と口裏合わせをしたのだ。

◎ 河井克行元法相(控訴取り下げで懲役3年の実刑が21日に確定)が仕切った河合案里前参院議員の参院選挙(2018年7月)で、安倍氏は同年5月、畑村剛、鮎川建司、柿本康平各秘書と事務員多数を伴い広島へ一週間にわたり応援出張させた。
 秘書らは「安倍首相秘書」の名刺を示し、票固めをしている。初村氏が河井選挙工作の首謀者だった。

 初村氏は長崎県連が候補者を決めた7月16日に記者会見し、「9年間、首相官邸で活動した。秘書として17年間仕えた安倍氏からは激励を受けた」と語った。
 森友問題について聞かれると、「対応は適切だった」と答えたという。
 長崎の記者たちは、初村氏が籠池氏にコワモテの声で電話したことは聞かなかったのだろうか。
https://www.asahi.com/articles/ASP7J64N4P7JTOLB00T.html

 長崎1区には国民民主党・前職の西岡秀子氏、共産党・新人の安江綾子氏が立候補している。
 安倍氏流の金権政治、国政の私物化、縁故主義、民衆蔑視の政治姿勢の拡散を阻止するために、安倍氏の秘書を議会に送ってはならない。

 ◆ 「自民党の顔」は原発維持・新増設の甘利明幹事長

◎ 今回の衆院選での「自民党の顔」は岸田文雄総裁と甘利明幹事長だ。
 甘利氏は安倍氏が信頼する新自由主義者で、「原発マフィアのドン」だ。
 甘利氏は10月12日の日本経済新聞で、運転開始から原則40年の耐用年数が近づく原発について、開発中の小型モジュール炉(SMR)を実用化して建て替えるべきだと提唱。
 10月17日のNHK番組では、原発30基の再稼働が政府の温室効果ガス削減目標の前提にあると断言した。

 また、「甘利氏の一番弟子」と言われる山際大志郎経済再生担当も原発推進の急先鋒で、「パンツ泥棒」の高木毅国対委員長も原発推進派だ。
 原発が立地する衆院福井2区の選出で、原発推進の立場を取る自民党の電力安定供給推進議連の事務局長を務めてきた。
https://bunshun.jp/articles/-/49400?page=3

◎ 日本の針路を決める10月31日の総選挙の最大の争点は安倍型政治の総括と、脱原発か否かだ。
 キシャクラブメディアは自民党総裁選では候補4人の主張を詳しく報じた。
 総選挙も国政政党9党の主張を公平に報道すべきだ。


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ