2021/10/24

「従軍慰安婦」等教科書記述改変問題は、14年前の沖縄戦「集団自決」歪曲検定に通底するもの  ]Vこども危機
 ◆ <情報>沖縄からの記述改変抗議声明
   =今回の訂正申請は「集団”自決”」や特攻隊など“いつわりの自主的行動”“志願”手法の現代版!

   皆さま     高嶋伸欣です


 多くの方々が抗議の意思表示をされている「従軍慰安婦」等記述改変問題について、沖縄からも「9.29県民大会決議を実現させる会」が抗議の声を纏めて声明文を公表しました(下記参照)。

 沖縄からの声明で特に強調しているのは、「声明文」の「第2に」以下にある点です。
 今回の記述訂正で用いられた「訂正申請」は、本来であれば教科書会社・執筆者が主体的に検討し、必要と判断した時に”申請”する制度です。ところが、今回の場合は明らかに文科省(教科書課)が各社幹部を一斉に呼びつけて申請するように強要し従わせた、偽りの訂正”申請”です。

 この手法は、戦時中の「神風特攻隊」パイロットの”志願”、沖縄戦の女子学徒隊などへの”志願”、そして「集団”自決”」など、見せかけの自主的行動の図式と同じです。


 自主的行動に見せかける手法で、失われなくてもよかったたくさんの命が奪われ、自らも手を下した痛恨の体験、歴史を世代を超えて継承している沖縄の人びとにとって、文科省官僚が同様の手法をもって教科書記述への政治的介入という「不当な支配」の先兵となった今回の記述改変「事件」は、とうてい看過できるものではないのです。

 このことは、沖縄ならではの観点であるようにも見えますが、「本土」の各地からも同様の声があげられ、「忠君愛国」の”自主的”精神を植え付けた戦前の教育内容・教育行政の再現を食い止める取り組みの輪を広げたいと願っています。

   *上記の「抗議声明」と関連記事は各社編集部・著者にも要請・激励の鏡文を付して送られています。

 以上 情報と高嶋の私見です ご参考までに   転送・拡散は自由です


@@@@@@@@ @@@@@@@@ @@@@@@@@

◎ 文科省よ、教科書いじめに目を覚ませ!(抗議声明)
〜真実に軸足を移せ〜

 文部科学省は9月8日、検定済の歴史教科書の「いわゆる従軍慰安婦」等記述を書き換える訂正申請が6月末までにあった分について、それらすべてを承認したと明らかにしましたが、その経過と結果に対して、私たちは強い疑問と怒りを表明せざるを得ません。
 同様の手法は14年前の沖縄戦「集団自決」歪曲検定に通底するものです。

 それまで日本軍の命令によって起きた座間味、渡嘉敷の「集団自決」は定着していたにもかかわらず、「誤解を招く恐れがある」として文科省は高校日本史教科書に検定意見をつけ、軍命を削除させました。
 今回の「従軍慰安婦」等記述の書き換えについても政府は「誤解を招く恐れがある」との表現を用いて、単に「慰安婦」とするのが適切とする等の答弁書を閣議決定し、政府見解としました。これは教育基本法が禁じる教育への政治介入です。

 第1に今回の件は、国会における口頭及び文書による質疑において示された見解を根拠に記述改変の必要性が主張されたもので、それらの主張は政治的官僚的立場に基づくものであるのは明らかです。従って、そうした主張が学術的専門的見地によらず記述改変の合理性を欠いていると指摘することなく、記述の改変の教科書行政を文科省は遂行したことになります。これは、教育基本法が禁じている「不当な支配」に文科省が屈し、実行者となったことを意味し、違法です。

 第2に、文科省は記述改変を教科書発行者が自主的に申し出たように見える訂正申請の実行に事実上追い込むことで、「不当な支配」の痕跡を残さない手順を用いました。しかし、それは本来の自主性尊重とは無縁で、強者が自己の責任回避、違法行為隠蔽のために用いた手法です。沖縄戦における「集団自決」もそうした偽りの自主性発揮に日本軍が追い込んだことによって起こされた、避けられたはずの惨事でした。しかも、その日本軍の責任を明らかにした教科書記述を、学術的専門的見地の合理的な根拠もないまま削除させたのが2007年の「集団自決」歪曲検定事件です。
 同事件では「9・29県民大会」に結集した超党派”島ぐるみ”の怒りに対しても、文科省は検定意見の撤回を拒否し、記述の部分的回復という責任回避の政治的決着に訂正申請の手法を用いました。
 強制や強要を”自主的行動””志願”に見せかける偽りの手法は神風特別攻撃隊の編成など、戦時中に多用されたことが今では広く知られ、この「外道」の手法を2度と繰り返してはならないことが教訓とされています。
 にも拘わらず、文科省は教科書行政においてこの手法の”活用”をこれまでに常態化させ、今回もまた用いました。私たち2007年の「集団自決」歪曲検定事件の「9・29県民大会決議を実現させる会」は、文科省による今回の不当、違法な行為を見過ごすことはできません。

 私たちは、沖縄県民が一致して抗議したのと同じ手法が今回の教科書記述改変行政において再度用いられたことに、強く抗議します。
  文科省には今回の違法な記述改変行政を是正する措置を講じるよう、求めます。さらに、目下遂行中の検定を含め今後の検定において同様の事態が派生するのを防止するため、検定基準のいわゆる「政府見解条項」の削除を求めます。  

2021年10月16日
    9・29県民大会決議を実現させる会 14年目集会参加者一同




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ