2022/5/18

「表現の不自由展 東京 2022」を終えて  ]平和
  《立川テント村通信から》
 ◆ 「表現の不自由展 東京」を国立市で開催した


 「表現の不自由展 東京」が国立市・芸小ホールで開催された。東京展の実行委と国立の市民運動家などによる支援組織が共同で作業を進め、開催にこぎ着けた。以下はその報告だ。

 ◆ 極秘作戦

 全くこれまでと違う面があって悩んだ。知っての通りあいちトリエンナーレでこの不自由展が開催されて以降、右翼・排外主義者の格好の攻撃の標的となっている。
 市民・労働運動の動員だけで会場を守り切るのは難しい。ゆえに警察と警備体制を打ち合わせながら警官隊を配置してもらう。また屋内外に監視カメラを設置。さらに移動撮影班も配置する。また持ち物検査も行う。普通こちらがプライバシーの侵害としてやめようとしていることを全部やることになる。
 これらの細かい配置についての自治体・会場側との直接交渉は東京展実行委で行った。テント村などは会場内外の警備や販売などが担当だ。
 この動きは極秘で進められていった。


 プレス発表して完全に場所も時間もオープンになったのはわずか一週間前だ。
 しかしそのせいか右翼側の妨害は四日間の会期の前半の土日に集中し、後半の平日はガクンと人数も街宣車の台数も落ちた。
 悩みつつ何処まで周辺に話していいのか躊躇しながらも初日を迎えた。


 ◆ 右翼の妨害

 思いのほか抗議電話などは少なめだったようだ。
 初日は快晴。だが右翼の「くにもりの会」が会館前の公園に朝から陣取り、二十人くらいで集会を始める。複数のトラメガでがなり立てる。
 新手の若い草の根右翼も現れる。くにもりが彼らを批判し始め、若者グループも応戦。互いに罵り合って何を言っているのかわからない。
 そのうちにこれらと別系統の街宣右翼も大きな宣伝力ーで何台も登場。一帯は大騒音に包まれた

 周辺は公園・小学校・団地のある静かな住宅地域だ。主催者に抗議に来る市民もいた。夕方以降、右翼の妨害の動きは小さくなった。
 翌日は雨。とても寒い。街宣車の数は三倍くらいに増える。数えた人の話では一九台という。凄まじい騒音だ。一応警官が騒音計で牽制。
 しかしこの警察の動きもひどかった
 最初の取り決めで入っちゃいけない会場の一角に勝手に刑事が入り込み、会館側と示し合わせて警察の監視カメラを三台も仕掛けたりしていた。
 抗議の末、部屋の外へ刑事を追い出しカメラはデータ消去の上撤去させた。

 平日の後半二日間は右翼の動きもずっと少なくなり、何とか会期を無事に終えることが出来た。
 終了後、展示内容への不満、準備過程への意見などいろいろ聞く。だがこれだけは思う。この程度の展示、普通に何処の公共施設でもいつできても当然だ。そうならないのは日本の表現の自由も大変危ういということだ。
 不自由展を続けるということは問い続けるということなのだ。

『立川テント村通信 531号』(2022年5月1日)


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