2007/11/21

板橋高校「君が代」裁判第2回公判速報(11/20)  W板橋高校卒業式
 ◎ 最良証人 <板橋高校「君が代」裁判控訴審第2回>
 〜一部始終を見られる位置、自然な語り口でキッパリと証言


 木枯らしの季節、傍聴券を待つ列に並ぶのは寒い。暖かい法廷に入ると既に裁判官・弁護人・検察官が揃って座っている。傍聴席は定刻前に満席、実質先着順だった。
 13:30、開廷するとすぐ証人尋問。卒業式当日待機中の保護者席に居て、すべてのいきさつを目撃していた保護者の一人が証言台に立った。
 主尋問は小澤年樹弁護士。やさしく鋭く的確に、小気味よく質問していく。
 緊張気味だった証人も、質問を重ねるうちに肩の力が抜け、自然な感じで要を得た回答をしていく。そんな中から、いくつもの重要な証言が引き出された。
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 ◎ 配布途中の制止行為はなかった
[会場に到着した時]
 9:40頃会場に入った。保護者席後ろから3列目あたりの席についた。先生らしき人が行ったり来たりプリントを配っていた。欲しいなと思ったが、後ろまで来ないうちに無くなってしまった。(帰宅してから子どもに聞いて来賓の藤田先生だと知った。)
[配ってる途中で誰か近づいたか]
 男性が左側の列で配っているところに、背が高くがっしりした男の先生が近づいて、ちょっと話しかけてすぐ離れていった。一言二言、挨拶の感じ。男性は保護者席の方を向いたままで受け流す感じ。(式が始まってから教頭だと分かった。)


 ◎ 教頭は暴力的で非紳士的
[呼びかけはどのように制止されたか]
 男性は配り終えて保護者席の前中央に行って話し始めた。一人で話していた。話している最中は誰も近づいていない。
 話の内容は、「板橋高校で異常な事態が起ころうとしている。詳しくは手元のプリントを見て。私たちはどうするのか。」のようなもの。(記録とかビデオとか見ていない。「報道特集」の番組のことも知らなかった。)
 話し終わる頃校長が近づいてきて一言二言。その時は反応なし。その後、後ろから教頭が近づいてきて、腕をつかんで「やめろ」と言ったのに対しては激しく反応していた。
[退場の時の様子]
 この時の教頭の態度は紳士的ではなく暴力的。力ずくで外に連れ出そうとしていた。男性は抗議していた。「元教員で来賓で来ている。なぜこんなことするんだ」。真っ直ぐ後方出口に向かって行った後、生徒の声などに混じって声だけが聞こえていた。

 ◎ 卒業式を荒立てたのは部外者!?
[いきさつを見ていてどう思ったか]
 まず不信感。もう話し終わっているのに、なぜわざわざことを荒立てるようなことをするのか。晴れの場に相応しくないと思った。最初近づいた時は止めるそぶりもなく、ずっと話も聞いていて、なぜ乱暴な対応を始めたのか、腑に落ちなかった。誰かに見せようとしていたのか。偉い人でも来たのかと思った。
[帰宅後の子どもとの会話]
 君が代斉唱時の卒業生の着席について、新聞報道は事実と違う。自分たちの意思で座ったのだ。誰かから言われたわけでもなく、卒業式を妨害しようなんて思うわけがない。
[君が代斉唱時]
 私は、最初立っていて、途中から座った。セレモニーなので立つのが当たり前と思ったが、生徒たちが着席したら「なぜ座るんだ」「立て」と威嚇するように怒鳴り声を上げる人がいた。それを聞いて、先生でもないのにこの人は何の立場で恫喝まがいのことを言うのか、子どもたちの晴れの卒業式の場で何って、すごく腹が立って座ってしまった。(教育委員会の人かと思っていた。都議であることは弁護士から聞いて初めて知った。)

 検察側、反対尋問なし。

 次回の打合せをして、14:10閉廷。

 ◆第3回公判は、12月6日(木)13:30〜 東京高裁102
   証人尋問(1) 曽根威彦早大大学院教授(刑法専門) 主尋問60分、反対尋問若干。
   証人尋問(2) 藤田勝久被告人本人尋問 主尋問30分、反対尋問若干。
  これで、証人・証拠調べは最後になります。


 ◎ 報告集会 (弁護士会館508ABC)

<小澤弁護士>
 とても良い証言をしていただけた。内容も話し方もとてもナチュラル。作った話か真実か、表情や話し方で伝わる。裁判所の受け止め方次第だが、事実が率直に語られたことは間違いない。
 教頭の偽証は、制止の位置、制止の動作、所用時間などから明白だ。田中教頭及びS教諭・I前校長は、土屋員面調書に符合させるべく口裏を合わせていたとしか考えられない。
 なぜそこまでして嘘をつかなければならなかったのか。配布中に接近したのは半分の事実だが、それなのに何も制止しなかったことが不十分だったので、おそらく指導主事あたりから叱責を受けて、取り繕おうとしたのではないか。(教頭も犠牲者?)。不自然な挙動の変化は保護者の目からも明らかだった。

※2005/11/1 田中教頭証言から
 最初に式場に着いた時、藤田氏は保護者席中程で、「前屈み」になってコピー配布の最中だった。止めるように「耳元で」本人だけに聞こえるように注意した。引っ張って通路に出そうとしたら「何すんだよ」とか「いででで」とか言って抵抗した。その列が終わったと思ったら、別の列で配り始めたので、こちらでも制止した。配り終わると、中央通路を保護者積載前列まで歩いていき、大声で演説を始めた。「止めてください」と小さな声で注意を続けたが、約30秒間話しきってしまった。
「板橋高校藤田裁判第8回公判(11/1)速報」
http://wind.ap.teacup.com/people/553.html

※2006/3/1 S教諭証言から

 田中教頭と体育館に戻ると、藤田氏はまだビラを配っていた。教頭は藤田氏のビラ配布を制止した。「何してるんです、止めて下さい」と、穏やかに、時に手をかけながら。藤田氏は素直に従う様子はなかった。教頭は概ね藤田氏の横に付いていた。教頭は、演説を始めた最初から、つかず離れず、制止していた。最初のうちは穏やかだったが、「さわるな、私は一般市民だ」から教頭も大声を出した。
「板橋高校藤田裁判第12回公判(3/1)速報その1」
http://wind.ap.teacup.com/people/713.html


<加藤弁護士>
 証人になってもらうことは、大変難しいこと。(検察・警察側もかなりな人数に当たったらしいが、結局保護者証人は一人も出せていない。)信憑性の高い証言で、「最良証人」に立ってもらえたのではないか。
 この証人の次女も板橋高校。藤田先生がいた頃は、どんな大変な生徒でも何とか卒業させようとする暖かい雰囲気があった。(「10・23通達」以降の)次女の卒業式の時には数十人の退学者が出ていて、まるで別の学校のように冷たい雰囲気に変わっていた。という話も聞いた。
<大迫弁護士>
 被告人尋問では、特段新しい話も出ないと思うが、冷静にやりたい。
<大山弁護士>
 次々回にはまとめの弁論を用意することになった。
<田場弁護士>
 次回も傍聴席を満席にして被告を応援して欲しい。
<平松弁護士>
 原審とはどこか違う判決を取りたい。事実関係でも法理論でも。
<並木弁護士>
 高裁から参加。勉強して力になれれば。
<藤田さん>
 北海道の昔の同僚から招かれて公判が終わったら旅に行ってきます。
 弁護士から教わった言葉を、寝る前に3回唱えて寝るとなぜか夜半に必ず目を覚ます?
<会場から>
 ICレコーダは、弾圧のための陰謀ではなかったか。杉並高校(生徒会の君が代をめぐる討論を指導した教諭が厳重注意処分を受けた)の卒業式でも、ICレコーダが使われていた。都教委が盗聴することを許していていいのか。

…平日の日中にも関わらず、多くの方に傍聴いただきありがとうございました。次回は実質審理の最終回で、控訴審の展開は早いです。今回は満席で入れなかった方も出ましたが、13:10までに来ていただけた方は全員は入れました。傍聴はどうぞお早めに。
タグ: 板橋高校


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