2008/2/29

卒業式への申入書(2)  X日の丸・君が代関連ニュース
2008年  月   日
都立国際高等学校
校長 塩崎 勉 様
都立国際高等学校保護者有志

卒業式に関するお願い

 「調和のとれた国際感覚を身につけ、世界の人々から信頼され、尊敬される人材の育成を目指す」。これは言うまでもなく、国際高校の教育理念です。

 私たちはこれまで4回に渡ってお願いのお手紙をお送りしましたが、この教育理念に鑑み、国際生が国際社会に羽ばたいていくことを心から願う立場から、あらためて卒業式に関する私たちの気持ちをお伝えすることにしました。

 校長先生自らが述べられているように、本校は「様々な文化的背景を持つ生徒たちが本校に学んでおり、この構成こそが国際高校を象徴」しているのであり、「グローバルな視点に立っての人間理解と国際理解」ができる人材が育つ教育が実現することを、私たちも期待するものです。しかし近年指導が強化されるようになった「日の丸掲揚」と「君が代斉唱」は、本校の教育理念と相反することであるように思えてなりません。

 教育理念を実現するための「教育目標」として最初に掲げられているのは、「1.豊かな人間性を養い、主体的に考え、創造性に富んだ個性の伸長を図る」ことです。これらは一面的な価値観を強制することない、自由な教育空間でこそ培われるものではないでしょうか。多くの卒業生、在校生がこれまでの国際高校の自由な空間で、自由な発想や創造性を育み、主体的に考え行動できたことを、何よりも貴重な経験と考えています。


 また、大きな日の丸を囲むようにして並ベられた各国の小さな国旗の前で君が代を歌うことは、「様々な文化的背景を持つ生徒たち」に違和感を与えやすく、実際に不快感を抱く生徒と保護者も少なくありません。これは「指導の五本柱」に書かれている「異文化理解とその尊重」とはかけ離れたものとして、看過することができないと考えています。

 入学式と卒業式で以前行われていた、日の丸を含む各国の国旗の平等な配置は誰もが平等であることを示し、「内心の自由を尊重する」というアナウンスは様々な価値観が認められ尊重されることを伝える、重要なメッセージでした。それらがなくなったことは本当に残念でなりません。さらに日の丸・君が代について自由に議論することさえ難しくなっている状況は、生徒たちに教育への不信感と息苦しい管理の重圧を与え始めています。
 私たちは生徒と教師がこの問題に対して自由に話し合い、日の丸・君が代の義務化とは何か、引いてはグローバルな視点とは何かについても、深く考える機会が与えられることを期待します。

 国際高校ならではの自由で豊かな校風と伝統がより多くの人に支持されることを願いつつ、私たちは今年度の卒業式より、大切なメッセージが込められた国旗の平等配置と「内心の自由を尊重する」というアナウンスが以前のように行われ、誰一人として内心の自由が侵害されることのない、思い出深い式が実現するよう、心からお願いいたします。


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