2012/10/21
裁判に負けて私たちは人体実験のモルモット ]W電磁波と基地局
『シンポジウム「もう一つのヒバク〜携帯電話基地局の健康被害を考える」』から
◆ 携帯電話基地局周辺における健康被害事例報告C
私は熊本インターチェンジの近くの御領という所から参りました。最初運動をし始めたころは何にも分からなくて、毎日が手探りでした。ひどいことに悩まされて来ました。今ここに生きていることが不思議なくらいです。闘って頑張って来ました。
今日これだけの皆さんにお集まりいただいて、電磁波が危険ということが皆さんに少しずつではあるけど知っていただくことが、私の願いです。今私の孫が7人おりますが、これから孫やひ孫たちのために頑張ろうと思ってここまで主人と老体にむち打ってやって来ました。これからもご協力のほど、よろしくお願いいたします。【以上、節子さん】
◆ 住民に了解を得ず基地局設置を図る
私たちは、1996年から15年間鉄塔反対運動を続け、その間13年間は裁判闘争でした。
反対運動の始まりは住民に了解を得る前に、九州セルラー(現KDDI)が自治会の5人の役員に了解を得て、御領の閑静な住宅地に40mの巨大基地局を設置しようとしました。
後で住民が知って、自治会長のところに何回も押しかけて「住民説明会を開かせろ」と要請をしました。再三の要請で、セルラー側は「30分くらいなら」ということで説明会を開きましたが、「建築確認書はとっています。法的に違反はありません。害も何もありません」との説明。いろいろな質問にはうやむやに言って、とにかく「時間がありません、時間がありません」と言って、結局あっと言う間に30分が過ぎてしまって、逃げるように帰ってしまいました。
私たちは頭にきて、翌日、市役所へすぐ飛んで行きました。担当に確認したところ「反対する住民はいなかった」と虚偽の報告をして建築確認を申請し認可を取得していたことが判明しました。だから、市役所は後で、いろんなことがあるとすぐ飛んできて仲裁に入っていました。
そういう状況で、「託麻の環境を守る会」という基地局に反対する住民の会をつくったわけです。住民が一丸となって、町内の署名活動、市役所へ行って市長、市議会、すべてお願いしました、とにかく建てないように言ってくれと。
そして住民決起集会も開きまして400〜500名が集まって、町内のパレードもしました。熊本市の中心街のパレードもしました。こういうことをしながら、いろいろな事をしました。そして今日ご出席の荻野晃也先生に巡り会いまして、いろいろなアドバイスを受けて、電磁波の勉強をしまして、裁判の証人にも立って頂きました。
◆ 座り込む住民を暴力的に排除
1997年、熊本簡易裁判所に地域住民480人で計画からの移転を求める調停を申立てましたが不調に終わりました。
その途端、1998年に工事が強行されました。そこで、熊本地裁に工事差し止めの仮処分を申請し、6月から9月まで職場に勤めている人はいないのでおじいちゃん、おばあちゃん、主婦が中心になってずっと座り込みをしました。
そのような中で9月29日朝4時ごろ、地響きのような音がしたそうです。見に行ったら、杭打ち機が大型トラックで運び込まれていたそうです。住民は、これはいかんというとこで、昼だけでなく夜から朝までも座り込みをしました。
1999年1月に仮処分が却下され、即時抗告を行いましたが、セルラーはガードマン、多い時は作業員も加えて60人(屈強な人ばかりです)が、座り込んでいる地元住民を暴力で排除して、怪我した人5、6人おり、救急車で搬送された入もいます。法治国家ではあり得ない行動をセルラー側はしたわけです。
御領地区は地質もあまり良くないです。託麻砂礫層という砂と石の大きいのが混じったのが地下にあるわけです。それなのに、セルラーは手抜きのような工事をしました。それをビデオに撮って裁判所に提出し、倒壊の危険性を、電磁波の健康被害の司能性と併せて1999年12月、熊本地裁に基地局撤去請求の本裁判を住民216名で提訴しました。
ところが、2004年6月、棄却の判決が下されました。すぐ7月に福岡高裁に控訴しましたが、地裁で棄却されたものですから、9月から基地局が稼働されました。
◆ 稼働後の体調不良
それから3年を経過したころ、体調不良、動植物の異常(犬が死んだ)などが話題になり始めたため、健康調査を始めました。
2007年10月〜11月、御領地区の2つの町内約900世帯に無記名のアンケート調査を実施しました。
この調査については、北里大学の坂部貢先生のご指導をいただきました。その結果、基地局から300m以上離れた住人より300m以内の住人に耳鳴り、頭痛、めまいなどの体調不良が多いことが確認されたわけです。その結果をもとに、坂部先生に法廷で証言して頂いた。
今、鉄塔から電波が出て8年目です。うちの家内が、ものすごく調子が悪くて、めまい、肩こり、偏頭痛とか、メニエール病で通院しています。今日もようやくここまで来ている状態です。昔は杖などついていませんでした。
病院に2月に2回行きましたが、耳鼻科で検査しても「異常なし」、内科に行っても「異常なし」と。3月にも症状が出たけれどCTを撮っても「異常なし」ということで、しかし毎日苦しんでいます。
◆ いつも家に居る人に症状
ところが、私も退職して家にいるようになった自分自身に耳鴫りが始まったんですよ。最初は小さな耳鳴りだったんです。10月ごろからキーン!と言い出しました。それから1週間ぐらいたったら腰と足が痛くて立てない、夜は眠れないようになったんです。
今後、歩かれなくなったらどうしようと思って、すぐに総合病院へ行ってレントゲンを撮ってもらいましたが、「骨には異常ない、ヘルニアでもないですね。これは筋肉からですかね?何からですかね?」と医者もパソコン見ながら調べているわけですね。最終的には本当かうそか知りませんけれど「坐骨神経痛でしょうね。痛み止めの薬を飲んでいればいい」と言われました。
その薬が強くて胃が悪くなるし。これはいかんと思って、その病院の違う先生に診てもらったのに、また痛み止めの薬が出てしまいました。1、2カ月たっても治らないので整骨院へ行って少しは良くなりました。そして温泉治療を勧めら飢て、どうにか歩けるようになって、今日ここにお邪魔したわけです。
健康調査をした時、荻野先生に測ってもらったら、基地局から200〜250mで電磁波が強く、2階はより強い事が分かりました。
私の家が220mで、近所で2階に寝てる人で1人は心筋梗塞で死亡。脳溢血とか脳梗塞で2人死亡3人入院されました。
何人かは怖いということで、家を出られ、空き家が何軒かあります。最近耳鳴り、頭痛、鼻血、肩こりなどいろいろな病気が出てきていることが分かって来ました。私達の地域は3カ所の鉄塔から電波が来ています。3カ所の真ん中にいる、高齢者とか家に居る退職者、主婦など、いつも家に居るような人が、病気にかかっています。勤めてる人は、自宅にいないのであまり症状が出ていません。私たちは人体実験のモルモットだと皆、言っております。
裁判は最高裁で負けてしまったので、今、国会議員へ働きかけています。私たちは民主党政権になって少しは変わって良いことをしてくれるかなあと思って2012年2月に3点について要望書を出しております。
(1)電磁波過敏症の対策(2)基地局周辺の疫学調査(3)疫学調査は総務省でなくて厚労省と環境省が行うこと。
2010年4月の院内集会(電磁波から健康を守る全国連絡会主催)のときに私たちは熊本県出身の議員に会って、このことを伝えて、とにかく急いでくれとお願いしました。今回のシンポジウムの機会にも衆参議員にお願いしました。これから先も、皆さんと頑張らなければならないと思います。【以上、久男さん】
『電磁波研会報 78号』(2012/9/30)
※動画 ↓ 『シンポジウム「もう一つのヒバク〜携帯電話基地局の健康被害を考える」』
http://denziha.net/1203sympo.html
◆ 携帯電話基地局周辺における健康被害事例報告C
中原久男さん、中原節子さん(熊本県)
私は熊本インターチェンジの近くの御領という所から参りました。最初運動をし始めたころは何にも分からなくて、毎日が手探りでした。ひどいことに悩まされて来ました。今ここに生きていることが不思議なくらいです。闘って頑張って来ました。
今日これだけの皆さんにお集まりいただいて、電磁波が危険ということが皆さんに少しずつではあるけど知っていただくことが、私の願いです。今私の孫が7人おりますが、これから孫やひ孫たちのために頑張ろうと思ってここまで主人と老体にむち打ってやって来ました。これからもご協力のほど、よろしくお願いいたします。【以上、節子さん】
◆ 住民に了解を得ず基地局設置を図る
私たちは、1996年から15年間鉄塔反対運動を続け、その間13年間は裁判闘争でした。
反対運動の始まりは住民に了解を得る前に、九州セルラー(現KDDI)が自治会の5人の役員に了解を得て、御領の閑静な住宅地に40mの巨大基地局を設置しようとしました。
後で住民が知って、自治会長のところに何回も押しかけて「住民説明会を開かせろ」と要請をしました。再三の要請で、セルラー側は「30分くらいなら」ということで説明会を開きましたが、「建築確認書はとっています。法的に違反はありません。害も何もありません」との説明。いろいろな質問にはうやむやに言って、とにかく「時間がありません、時間がありません」と言って、結局あっと言う間に30分が過ぎてしまって、逃げるように帰ってしまいました。
私たちは頭にきて、翌日、市役所へすぐ飛んで行きました。担当に確認したところ「反対する住民はいなかった」と虚偽の報告をして建築確認を申請し認可を取得していたことが判明しました。だから、市役所は後で、いろんなことがあるとすぐ飛んできて仲裁に入っていました。
そういう状況で、「託麻の環境を守る会」という基地局に反対する住民の会をつくったわけです。住民が一丸となって、町内の署名活動、市役所へ行って市長、市議会、すべてお願いしました、とにかく建てないように言ってくれと。
そして住民決起集会も開きまして400〜500名が集まって、町内のパレードもしました。熊本市の中心街のパレードもしました。こういうことをしながら、いろいろな事をしました。そして今日ご出席の荻野晃也先生に巡り会いまして、いろいろなアドバイスを受けて、電磁波の勉強をしまして、裁判の証人にも立って頂きました。
◆ 座り込む住民を暴力的に排除
1997年、熊本簡易裁判所に地域住民480人で計画からの移転を求める調停を申立てましたが不調に終わりました。
その途端、1998年に工事が強行されました。そこで、熊本地裁に工事差し止めの仮処分を申請し、6月から9月まで職場に勤めている人はいないのでおじいちゃん、おばあちゃん、主婦が中心になってずっと座り込みをしました。
そのような中で9月29日朝4時ごろ、地響きのような音がしたそうです。見に行ったら、杭打ち機が大型トラックで運び込まれていたそうです。住民は、これはいかんというとこで、昼だけでなく夜から朝までも座り込みをしました。
1999年1月に仮処分が却下され、即時抗告を行いましたが、セルラーはガードマン、多い時は作業員も加えて60人(屈強な人ばかりです)が、座り込んでいる地元住民を暴力で排除して、怪我した人5、6人おり、救急車で搬送された入もいます。法治国家ではあり得ない行動をセルラー側はしたわけです。
御領地区は地質もあまり良くないです。託麻砂礫層という砂と石の大きいのが混じったのが地下にあるわけです。それなのに、セルラーは手抜きのような工事をしました。それをビデオに撮って裁判所に提出し、倒壊の危険性を、電磁波の健康被害の司能性と併せて1999年12月、熊本地裁に基地局撤去請求の本裁判を住民216名で提訴しました。
ところが、2004年6月、棄却の判決が下されました。すぐ7月に福岡高裁に控訴しましたが、地裁で棄却されたものですから、9月から基地局が稼働されました。
◆ 稼働後の体調不良
それから3年を経過したころ、体調不良、動植物の異常(犬が死んだ)などが話題になり始めたため、健康調査を始めました。
2007年10月〜11月、御領地区の2つの町内約900世帯に無記名のアンケート調査を実施しました。
この調査については、北里大学の坂部貢先生のご指導をいただきました。その結果、基地局から300m以上離れた住人より300m以内の住人に耳鳴り、頭痛、めまいなどの体調不良が多いことが確認されたわけです。その結果をもとに、坂部先生に法廷で証言して頂いた。
今、鉄塔から電波が出て8年目です。うちの家内が、ものすごく調子が悪くて、めまい、肩こり、偏頭痛とか、メニエール病で通院しています。今日もようやくここまで来ている状態です。昔は杖などついていませんでした。
病院に2月に2回行きましたが、耳鼻科で検査しても「異常なし」、内科に行っても「異常なし」と。3月にも症状が出たけれどCTを撮っても「異常なし」ということで、しかし毎日苦しんでいます。
◆ いつも家に居る人に症状
ところが、私も退職して家にいるようになった自分自身に耳鴫りが始まったんですよ。最初は小さな耳鳴りだったんです。10月ごろからキーン!と言い出しました。それから1週間ぐらいたったら腰と足が痛くて立てない、夜は眠れないようになったんです。
今後、歩かれなくなったらどうしようと思って、すぐに総合病院へ行ってレントゲンを撮ってもらいましたが、「骨には異常ない、ヘルニアでもないですね。これは筋肉からですかね?何からですかね?」と医者もパソコン見ながら調べているわけですね。最終的には本当かうそか知りませんけれど「坐骨神経痛でしょうね。痛み止めの薬を飲んでいればいい」と言われました。
その薬が強くて胃が悪くなるし。これはいかんと思って、その病院の違う先生に診てもらったのに、また痛み止めの薬が出てしまいました。1、2カ月たっても治らないので整骨院へ行って少しは良くなりました。そして温泉治療を勧めら飢て、どうにか歩けるようになって、今日ここにお邪魔したわけです。
健康調査をした時、荻野先生に測ってもらったら、基地局から200〜250mで電磁波が強く、2階はより強い事が分かりました。
私の家が220mで、近所で2階に寝てる人で1人は心筋梗塞で死亡。脳溢血とか脳梗塞で2人死亡3人入院されました。
何人かは怖いということで、家を出られ、空き家が何軒かあります。最近耳鳴り、頭痛、鼻血、肩こりなどいろいろな病気が出てきていることが分かって来ました。私達の地域は3カ所の鉄塔から電波が来ています。3カ所の真ん中にいる、高齢者とか家に居る退職者、主婦など、いつも家に居るような人が、病気にかかっています。勤めてる人は、自宅にいないのであまり症状が出ていません。私たちは人体実験のモルモットだと皆、言っております。
裁判は最高裁で負けてしまったので、今、国会議員へ働きかけています。私たちは民主党政権になって少しは変わって良いことをしてくれるかなあと思って2012年2月に3点について要望書を出しております。
(1)電磁波過敏症の対策(2)基地局周辺の疫学調査(3)疫学調査は総務省でなくて厚労省と環境省が行うこと。
2010年4月の院内集会(電磁波から健康を守る全国連絡会主催)のときに私たちは熊本県出身の議員に会って、このことを伝えて、とにかく急いでくれとお願いしました。今回のシンポジウムの機会にも衆参議員にお願いしました。これから先も、皆さんと頑張らなければならないと思います。【以上、久男さん】
『電磁波研会報 78号』(2012/9/30)
※動画 ↓ 『シンポジウム「もう一つのヒバク〜携帯電話基地局の健康被害を考える」』
http://denziha.net/1203sympo.html






