2006/3/29

九段中生徒からの手紙(3)  \増田の部屋
F 増田先生、お元気ですか? 私たちはもうすぐ卒業式を迎えようとしています。卒業式の日に増田先生にお会いできないのが残念です。増田先生には1年間とちょっとの間、社会科を教えていただきました。中でも一番印象に残っていること、それは『紙上討論』です。私はずっと自分の意見を言うことが苦手だったので、始めはあの白い紙に書くことにとまどっていました。みんなで、意見を読み合いアンダーラインを引く作業も正直嫌でした。しかし、回を重ねるごとにたくさんの人のいろいろな考え方が出ている意見を読むのが楽しくなりました。とても参考になる意見や共感できる意見、自分と正反対な意見など、いろいろな人の意見を読むことで学んだことはたくさんあったし、だんだんと自分自身の意見を持つこともできるようになりました。紙上討論をきっかけにして社会に興味をもつようにもなったりしました。
 とにかく、私は紙上討論を通して学んだことはたくさんあります。紙上討論を否定する人もいたけれど、私は好きでした。紙上討論を否定する人にもその人なりの意見があるので、悪いとは言いませんが、やっぱり『自分の意見を持つこと』はとても大切なことだと思います。そして『その意見を素直に文章に表す』ことも大切なことだと思います。紙上討論はその2つのことを自然と実行させてくれました。大人になる前にこういう経験ができて良かったです。大人になったら、きっと自分の意見が求められる機会が多くなると思っているからです。私はそんなとき、自分自身の考えをしっかり持っていられる人間になりたいです。紙上討論という良い機会を作ってくださってありがとうございました。
 そして約1年、短い間だったけれど本当にお世話になりました。増田先生に社会を教わることができて良かったです。ありがとうございました。これからも、お体に気をつけてお過ごしください。


G 増田先生、お元気ですか? 私たち3年はとても元気です。そして3月18日に卒業となりました。増田先生との出会いは2年のときだったと思います。増田先生にとって2Aはとってもうるさかったと思います(笑)。そして3年になって・・・初めて(?)の学年朝礼で私とH君の名前をみんなの前で言って怒ったことを覚えていますか(笑)? あのときは、本当に嫌な思いをしましたが、今ではいい思い出となっています。増田先生は時には厳しい先生でしたが、生徒思いの優しい先生だったです。約2年間お世話になりました。そして、これからも生徒思いの優しい先生でいてください。あと、テストはもうちょっと見やすく作ってください(笑)。本当にありがとうございました。

H お久しぶりです。お元気ですか? 今日、卒業式の練習の後、校長先生が、増田先生のお手紙を読まれて、先生が、私たちの卒業式に最後まで出たいといってくださったこと、明日までに、増田先生宛の手紙を書けば、先生の元に届くと聞いて、すぐにお手紙を書こうと思いました。明日の卒業式、実は、すごく緊張してるんです・・・。文が変になっても許してください(笑)。
 そうだ! 先生に報告したいことがあるんです! 今日、通知表を受け取ったのですが社会、『5』でした!!! 前回のときも『5』をもらえたんです。この前の休み明けテストも100点でした。これは本当に増田先生のおかげです。
 私は、社会があまり好きではなくて、歴史も興味を持てなかったのですが、増田先生の紙上討論をしているうちに、みんなの意見を聞いて、自分の意見も、しっかりとした意見を持ちたいと思うようになり、積極的に勉強するようになりました。本当に感謝しています。ありがとうございました。あと、高校も決まりました。練馬区にある学校で帰国子女を受け入れるG大学付属高校大泉校舎です。私のように非英語圏からの帰国子女も、たくさんいる学校です。受験科目に社会はありませんでしたが、先生のおかげで、自分には公民が合っている、自分は公民にすごく興味があって、公民を勉強したいんだ、ということが分かったので。入学してからも公民を選択しようと思っています。
 今まで、自分は帰国子女といっても、トルコなので、英語が特別話せるわけではないし、自分の経験はあまり役に立たないのではないかと思っていたのですが、公民の授業で世界のことを勉強しているうちに、トルコでの生活で見てきた貧しい人たちの生活はめったに見られないものだし、この経験は今すぐに、とはいえなくても、将来、何かの役に立つことがあるかもしれないと、考えるようになりました。
 こうして考えてみると、増田先生の授業や紙上討論が、私のこれからの人生に大きな光を作り出してくれたのかもしれません。先生が九段中からいなくなってしまってから、ずっとずっと、いつ帰ってこられるのかなと、いつも待っていました。でも、結局、最後まで、先生のあの笑顔を見ることができないと知り、とても悲しくなりました。
インターネットで先生の名前が出ているページを見つけ、先生が、私たちに、授業のたびに見せてくださった笑顔を真剣なまなざしで、多くの人の前で、お話されている写真を見て、お元気そうで本当にうれしかったです。私にはお手紙でしか先生への応援はできませんが、もし、先生が、お時間に余裕があったら、返事をいただけたらうれしいです。いろいろと、お忙しいと思うので、無理はしないでください。
 明日、がんばります。


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ