2013/8/31

8・29「東京『君が代』2次訴訟」最高裁要請文<1>  X日の丸・君が代関連ニュース
 最高裁判所第2小法廷 裁判官 殿
 2013年8月29日
平成25年(行ツ)第140号 平成25年(行ヒ)第180号
懲戒処分取消等請求事件 上告人 Y

◎ 国家が旗や歌を人間以上に重んじる時に、その国の国民が幸せだったことはありません

 ちょうど4年前の8月、私は「意志の勝利」という映画を観ました。1934年のナチスの党大会を記録した有名なプロパガンダ映画です。
 鉤十字の旗を捧げ持つ何千何万もの党員の行進がスクリーンー杯に広がります。その旗の波に飲み込まれまいとして、私は次のような言葉を心の中で繰り返し念じていました。
 「旗振るな 旗振らすな 旗伏せよ 旗たため 社旗も 校旗も 国々の旗も 国策なる旗も 運動という名の旗も ひとみなひとり ひとりにはひとつの命」
 これは城山三郎の「旗」という詩の一節です。
 卒業式・入学式で掲げられる旗はたった一枚です。


 「何万もの旗で町を埋め尽くしたナチスのプロパガンダとほ違う。」と言われるかもしれません。
 しかし、卒業式・入学式の度に東京都教育委員会は校長に電話をかけ、「職務命令は全員に渡し終わったか。」「休暇をとる者はいるか。」「休暇の理由は何か。」「都議会議員の出欠の返事は揃ったか。」等々1つ1つ確認します。
 校長は生徒の卒業や入学を祝うよりも、都教委の指示通りに式を終えることに神経を擦り減らしています
 そして、式当日、副校長は教員席を監視します。これは「意志の勝利」と同じように、不自然で大仰なやり方です。
 国家が旗や歌を人間以上に重んじる時に、その国の国民が幸せだったことはありません。

 約1週間後、私たちの裁判は判決日を迎えます。
 裁判官の皆様は「2011年からの数々の判決で、この問題には決着が付いた。」と、お考えかもしれません。
 しかし、決着は付いていないのです。簡単に肩の荷を下ろしたつもりにならないでください。
 判決文を読み上げた後も、ずっと私たちのことを考え続けてください。
 なぜ、僅か40秒と割り切って我慢することができないのか、繰り返し懲戒処分を受けても、なぜ闘うことをやめないのか、考え続けてください。
 そして、こうした教職員が学校現場からいなくなり、全員が職務命令に黙って従うようになった時、次にいったい何が始まるのか、想像力を働かせてください。

 2012年の最高裁判決は、素直に読めば都教委のやり過ぎを諌めています。しかし、残念ながら、都教委の暴走を抑えることは出来ませんでした
 足して2で割ったような妥協的な判決は公正中立ではなく、権力を握る側にカを貸す結果になっています。
 私は、日本という国に悪意を抱いているわけではありません。「日の丸」や「君が代」を殊更侮辱しようとは思いません。
 ただひたすら願うのは、「教育を政治の道具にさせてはならない。」「歴史から教訓を学ばずに過ちを繰り返したのでは、死者たちに申し訳ない。」「この国の主権者だと、恥ずかしくなく名乗れる自分でありたい。」ということです。

 どうか、職務命令違反などという形式に惑わされないでください。これは、民主主義が危機に晒されている重大な事案なのです。司法は勇気を奮い起こして、自らの責任を果たしてください。


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