2014/4/29

Profound(プロファウンド) という言葉は、serious(シリアス) よりもさらに強い言葉だ  ]平和
  《Peace Philosophy Centreから》
 ◆ 尖閣問題をエスカレートするのは profound mistake「深刻な過ち」とオバマが安倍に釘をさした言葉を,日本のメディアの多くは重視せず、「正しくない」と誤訳したりしてごまかしている。


 4月27日追記・速報。『琉球新報』27日版3面でこの誤訳問題が取り上げられました。ウェブに出たらリンクを張ります。当ブログ管理人、乗松聡子のコメントも載せてくれました。
 profound mistake, 私は「深刻な過ち」と訳しましたが、琉球新報の記事では「重大な誤り」と訳しています。どちらも適切な訳だと思います。
 今回の首脳会談で、「尖閣に安保適用」は、従来の米国政権の安保条約解釈をオバマ大統領が繰り返しただけでしたが日本メディアは横並びで大騒ぎしました。
 この首脳会談の一番の要は、オバマ氏が自ら直接安倍氏に「尖閣をエスカレートさせるのは重大な誤りと警告したことです。


 尖閣問題の平和的外交的解決を何度も促していました。
 日本のメディアは大合唱で「オバマが中国をけん制」と言いますが、オバマ氏は、この会談で日本をけん制していたのです。
 日本の報道でこれがしっかり伝わったところがあるでしょうか。この強い警告を誤訳でごまかしスルーしようとした責任はどこにあるのでしょうか。

 この「正しくない」という訳を最初にしたのは同時通訳であったという情報がありますが、大統領の同時通訳を務めるようなプロがとっさにこのような誤訳をする可能性は低いとみています。
 背後にはどんな動きがあったのでしょうか。この会見の公式記録は下記の通りホワイトハウスのサイトにはありますが、日本政府による公式記録はどこにあるのでしょうか。追及する必要があります。@PeacePhilosophy こと乗松聡子

 4月24日赤坂の迎賓館での日米共同記者会見の中継で、オバマが、尖閣問題で日本がエスカレーションを続けることは profound mistake 「深刻な過ち」だと言っていたのを聞いて、かなり踏み込んで安倍首相をたしなめているなと思ったが、日本の新聞の報道を見てもそのような記述がない。
 おかしいなと思って記録を見てみたら、産経はこれを「正しくない」と訳していた!産経だから仕方ないかと思ってもっと見回してみたら、日経、東京、毎日、なども「正しくない」と訳している!「オバマが尖閣に安保が適用すると言った」と横並びで大騒ぎする中、この発言には触れていない媒体もある。私が見回したところ、日本のメディアでprofound mistake の訳としてふさわしい訳をしているところは共同(「大きな過ち」)ぐらいだ。

 ホワイトハウスの記録にはしっかり profound mistake と書いてある。各国の主要メディアもそう引用して報道している。Obama Abe profound mistake といったキーワードで検索してみたら、たくさん報道が出てくる。

 Profound (プロファウンド)という言葉は非常に強い言葉である。ここでは「深刻な」と訳したが、日本の人も多くが知っているであろうserious よりもさらに強い言葉だ。もうこれ以上深刻なものはないというぐらい根本的に深刻だ、という意味だと思ってよい。
 オバマ氏は、尖閣問題をこれ以上エスカレートさせるのは深刻な過ちであると安倍首相に私は直接言いました、と共同会見で表明したのである。これは今回の会見の中でも最も強い日本へのけん制である。これを「正しくない」などとの生ぬるい言葉にすり替えた日本のメディアは大罪を犯している。

 下記にホワイトハウスの記録をコピペしてある。官邸のHPには動画はあるがテキストはまだないようだ(誰か見つけたら教えてください)。

 問題の部分を抜粋すると、

 CNNの記者に、「中国が尖閣に軍事侵攻したら米国は武力行使しますか。その場合『レッドライン』(超えてはいけない一線)をどう引くのですか―シリアやロシアのときがそうであったように、米国の信頼性、あなたの信頼性を危険にさらして」と、挑戦的な質問をされている。それへの答えとして、

 First of all, the treaty between the United States and Japan preceded my birth, so obviously, this isn’t a “red line” that I’m drawing; it is the standard interpretation over multiple administrations of the terms of the alliance, which is that territories under the administration of Japan are covered under the treaty. There’s no shift in position. There’s no “red line” that’s been drawn. We’re simply applying the treaty.
 まず、米国と日本の間の(安保)条約は私が生まれる前にできたものです。なので明らかに、この条約は私が定める「レッドライン」ではありません。日本の施政下にある領域に条約が適用されるという同盟の条件は、複数の米国政権の標準的な解釈です。我々は単にこの条約を応用しているだけです。

 At the same time, as I’ve said directly to the Prime Minister that it would be a profound mistake to continue to see escalation around this issue rather than dialogue and confidence-building measures between Japan and China. And we’re going to do everything we can to encourage that diplomatically.
 と同時に、私は首相に直接言いました。この問題で、日中間で対話や信頼関係を築くような方法ではなく、エスカレーションを許し続けることは深刻な過ちであると。そして我々は、外交的にそれを促進するためにできることは何でもします。

 (翻訳はブログ管理人@PeacePhilosophy)
 (日本時間4月25日午後11時35分に上記翻訳一部訂正。
 continue to see escalation を「エスカレーションを見続ける」と訳していましたが、不自然な表現と判断し、「エスカレーションを許し続ける」と訂正しました。「エスカレーションを傍観し続ける」「エスカレーションをそのままにする」とも訳せると思います。)
 (また最後の「それを促進する」の「それ」は、「対話や信頼関係を築くような方法」のことを指しています。)

以下、ホワイトハウスのウェブサイトにある日米共同記者会見の記録
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2014/04/24/joint-press-conference-president-obama-and-prime-minister-abe-japan

『Peace Philosophy Centre』(April 25, 2014)
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2014/04/profound-mistake.html


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