試験の学科の資料として買った日馬連から出ている「厩舎管理士手帖」
この本は欧米のさまざまな書物を参考に書かれているようで、細かいところはブリティッシュですが、基本的な厩舎管理や健康管理に関しては大変ためになりそうです。
その中から厩舎の床材についての項目があったのでちょっと抜粋。
床 必要条件
1、床は硬い基礎の上で他の地面より高くする
2、滑らず水を通さない
3、平坦で耐久性があり、馬が横になっても寒く
感じない
4、馬房内は前から後へ向けて傾斜をつける。
排水に十分なだけとする
床 舗装の素材
1、初めに4〜6インチのコンクリートで基礎を敷く
2、厩舎用レンガ。安全ガラス化レンガ、不滑化レンガ
は優れた素材。
3、丸石。不均等、あまりよくない
4、平石。滑りやすい、分割する必要がある。ケイクン
になりやすくあまりよくない
5、花岩石。非常に滑りやすい。分割しなければならな
いが、平らにならない
6、コンクリート。比較的安価であるがあまりよくない
使用するなら表面を粗くする必要がある。
7、アスファルト。熱で影響を受けやすい。濡れると
滑る
8、木片・木板。吸水性がありすぎる。濡れると滑る
9、粘土。非常に良いが、年に1度は作り直さなければ
ならない
10、“タータン”全ての条件を備えた複合材であるが
非常に高価
だそうでう。
ちなみに“タータン”とは、陸上競技のトラックに使われるタータン舗装のことみたいです。
でも上記はあくまでも理想で、実際は使い勝手とか維持のしやすさとか値段とか。そちらが優先されるだろうし、健康な馬にとったら微々たる違いなのかもしれないし。
重要と感じるかどうかは管理主次第でしょうね。

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