ここ数日様子の変だったレナも、昨日の放牧では走り回って、その様子にちょっと気も緩んだ。
でも、異変に気付いた。
数日前には後肢に浮腫が出たけど、今度は腹部下方にも浮腫が出てきた。
なにこれ!これもむくみの一種なのかな?とこの時は参考写真をとパチパチ撮っていた。
とにかく腹がデカイ。
当のレナの様子は元気もあり食欲もあって普通に見えるけど・・・
乳房にはまだ硬さがあるものの普通の母乳が出ている。念のためやっぱり主治医に聞きに行こう。と思いながらももう夕方だし、明日に行こうかな。なんて余裕に構えていた。
でも、嫌な予感というものは当たるものです。
というより、今思うとなんであの時に電話でもいいから聞かなかったのだろう(泣)
夜明け前、馬房でゴトンゴトンと音がして寝ながらも気になってしばらく耳を澄ましていたら、今度は犬も吠え出したので馬房を覗くとレナはお産に入っていた。
出てきた前肢は普通より細くて小さかった。
今日で妊娠297日。早くったって子供の大きさが正常の範囲なら・・・と思う私の願いは崩れました。
お産自体はいたって自然分娩でしたが、仔馬が動くことはありませんでした(正確には数分間、時折浅い呼吸をしていましたが)
仔馬は私が欲しかった鹿毛で、ノーマーク。可愛らしいメスでした。
タテガミは生え始めていてもう「馬」になっていました。
主治医に来てもらって事の経過を伝え、レナの様子も診てもらった。
レナはまだ体温が36.7度で低いけど、エサも食べるし胎盤も確認できているし様子も落ち着いている。また夕方に検温。
こうなった原因は「
羊水過多」でした。
*腹部の著しい膨満、下腹部の水腫
などが症状として上げられているようです。
レナ、まさにその通りじゃん!
利尿作用の薬を使うことで回避できると聞いて、ますます悔やんでなりませんがおかげで勉強にもなりました。
320日を過ぎれば正常分娩でした。子供も助かったはず。
297日で産まれたこの子は早産ということになるのでしょうか。
もうちょっと私に緊迫感があれば・・・
この297日を台無しにさせてしまったレナへの償いと、仔馬の死を無駄にしないためにも今回の失敗を教訓にもっと気を配らないといけませんね。
さっき見つけたサイトです。
本来は獣医さんが参考にする情報かもしれません。
ともに
JRA競走馬総合研究所から
*周産期における胎子および新生仔馬の危険因子
http://www.equinst.go.jp/JP/news/news8.html
*馬の流産・死産・早産・妊娠期間について
http://www.equinst.go.jp/JP/topics/taiji.html

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