続いてレイニング・SSMでの主なペナルティーを書き出します。
ノースコア(失格)
*スパーやビットによる馬からの出血
*違反の馬装 ・・・ 規定外のビット、タイダウン、マルタンガール、ノーズバンド、ムチ等の調教馬具の使用
*虐待行為、または虐待行為と判断された場合
スコア0(ゼロ)
*シングルハンドで、レインを持つ手より前方(ビット側)を空いている手で触る
*シングルハンドからダブルハンドに持ち替える(またはその逆9
*走行パターンの違反(オフパターン)、立ち止まる
*(パターンにはない)4歩以上のバック、90度以上のターン
*落馬
マイナス5
*シンチ(腹帯)より前方へのスパー使用(脚)
*演技中での馬体やサドルへのタッチ
*馬のバッキング(跳ねる)キッキング(蹴り)噛み付き、立ち上がる
マイナス2
*フリーズ(拒否・馬の反抗)・歩様の乱れ
マイナス1
*リードの間違い(逆手前)サークル1/4ごとに
マイナス1/2
*2歩までのリードの間違い
ちなみに・・・
SSMのシンプルリードチェンジは5歩までのジョグでリードを出せばセーフです。6歩以上で減点。また、センターライン上(範囲内)で行うことも重要です。
** ダブルハンドでも手綱を短く持ち直したり、シングルではヘジテイト(1拍の停止)中に絡まった手綱(すそ)を直すことは認められています。ハットに触れることも減点にはなりません**
以上のようなことがペナルティー(違反行為)となります。この他に「スコア」があってスコアは演技の評価で各マヌーバ(規定の動き)ごとに+11/2〜−11/2まで1/2ポイント単位。持ち点70からペナルティーとスコアの加減法でスコアは決定します。ちなみに0(ゼロ)のマヌーバというのはアベレージ(良い)という判断なので、+11/2という数字は滅多に出ない最高の評価です。
その他の注意事項としては、
レイニングの準備運動では、スライディングストップやラージファストサークルの練習など、スピードを上げて走らせたり、急停止があります。
多くの馬が同じ馬場内で運動させているので、時に馬同士の衝突事故も起きかねません。従って馬場の解放時(練習時間)では屋内馬場を正面として、馬場のセンターラインから右サークル、左サークルを描くように一方通行で走行願います。直線運動をする際は両サークルが通る線より内側のラインを取って(幅狭い楕円)走ると楽だと思います。
馬たちも慣れない環境で、時にスピードアップした練習をする馬がすぐ近くを通り過ぎたりもするので、神経質になる事もあります。でもそれも馴致と考えて、その状況でも上手く自分の馬をコントロールできるようにするのも技術向上ですから、怖気づくことなくご自分のスタンスで乗り切って行きましょう!!

0