ウエスタン競技中、特にレイニングのランダウンなど、スピードアップした駆歩の際にハットが飛んでしまう、または脱げそうになることはしばしばありますね。
そもそも日本人の頭の形には、欧米人の頭に合わせて作ったウエスタンハットはフィットしづらいです。前後をあわせるとこめかみが痛くなります(笑)
バレルレーシングなどではハットが落ちると確かペナルティーで5秒追加されてしまうと思いますが、レイニングなどでは落としてしまっても問題ありません。
でも、やっぱり最後までピシッと決まった状態で終えたいですよね。私もよく脱げてしまって、また脱げないように両面テープで張ったりスポンジ入れたりヘアピンで留めたり、色々やりました。でも大抵今度は接着部分だけが引っ付いて、走るたびにプカプカしちゃって余計格好悪くなったり(苦笑)
私は最近は練習の時からかぶるようにします。長時間かぶっていると程よく汗をかいて密着するというか、乗り始めはやっぱりちょくちょく手をハットに当てますが、試合本番になる頃にはまったく気にならないほどフィットします。でも、肝心なのは演技ですから、演技に影響が出てしまうようならいっそのこと落としてスッキリ乗ったほうがいいかも。
レイニングはジャッジによる評価演技ですから「ルックス」は肝心です。
まったく同じ演技をしていても例えば馬っぷりがいい方が良く見えますし、スタイリッシュにスマートに乗っているライダーの方が良く見えます。ジャッジの好みもかなり重要。
なので、しょっちゅうハットに手を当てて乗っている姿はあまり好ましいものとは思いません(私個人の意見)でも、NRHAのオープンライダーでもハットを直す人はちょくちょく見かけます。落とす人はほとんどいません。
もともとレイニング自体はシングルハンドが基本ですから、空いている手でハットを直すこと自体は問題視していないのでしょう。
AQHAではたくさんの種目があって、ダブルハンドの種目もあります。ダブルハンドでハットを直す光景は、私はほとんどみないのですがでもスコアが付くということはペナルティーの対象ではないのでしょうね。ただ、それはジャッジの判断で「ダブルの操作からシングルの操作に替えた」と判断される動きならばダメでしょう。
そもそも、レイニングでも「演技中の馬体のタッチはNG」なのに、実際はスライディングストップの最中に手綱を持つ手を下げて馬に触れている瞬間(写真などでも)はよく見ます。でもそれは取られません。結局は「故意にやっているのかどうか」なのかもしれません。

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